【自律訓練法応用編まとめ記事】基本マスター後の6つの応用技法を一挙紹介

2024年5月5日

自律訓練法は、私たちの心身を癒し
生命本来の穏やかでまろやかなリズムをもたらしてくれる
魔法のような「自律性状態」への鍵です
今回は基礎練習をマスターしたあと自律訓練法に
能力開発のためにどんな応用技法がありどんな効果があるのかをご紹介します

*基本から見たい方はこちら:【ひとりでできる】自律訓練法7つの公式の具体的練習手順|詳細解説一覧表

自律訓練法の体系

自律訓練法の体系

実は 自律訓練法にはこんなに種類があるのです

普通、自律訓練法といえば標準練習のことで、本やブログ、動画なども軒並み

自律訓練法標準練習=自律訓練法

という形で紹介しています。

でも100年の歴史の中で様々に発展しているのです

そしてもともと心身症やその他の病気の治療のために開発された自律訓練法は

その仕組みがわかるにつれて

様々に応用技法が開発されて

自律訓練法は

今では能力開発のための手法として第一級のメソッドになっています

それでは 自律訓練法の応用練習の詳細についてご紹介していきます

自律訓練法意思公式練習

自律訓練法を使ってアファメーション

自律性状態になったことを利用して自己暗示をかけるやりかたです。
しっかりとした手順があります

なりたい自分になるために

繰り返し言葉を唱えることをアファメーションと呼んでいますね

でも普通は 潜在意識の前に判断力という門番がいて

「きっとうまくいく」とアファメーションの言葉を唱えても

「どうせ無理だよ」という判断力の壁が邪魔をします

自己暗示はシャットアウトされる

自律訓練法はその壁を消し去ってダイレクトに言葉が潜在意識に届く仕組みを作るのです

以下の記事に詳しく効果とやり方を書いています

【自己暗示の仕組みを絵で解説】瞑想と自律訓練法が自己暗示を加速する|最高のアファーメーションのやり方

【最強の自己暗示法】❛インカンテーション❜を超える❛自律訓練法意思公式練習❜の驚異の効果|潜在意識にダイレクトに届くアファメーション

意思公式練習の応用バージョン

自己暗示という点で、読書を利用する方法です

意思公式練習のやり方は

本来は自分でアファメーションの言葉を唱えるのですが

良い言葉を脳に流し込むという観点でいけば

読書に応用することもできます

自律性状態で読書するのです

すると本で読んでる内容が潜在意識にダイレクトに入っていくので

普通の読書よりもはるかに効果があります

もちろんこれは有益な名言やエピソードや考え方を学ぶときの話ですので

普通の小説などでは特別な効果はありません(より深く没入はできます)

【自律訓練法を読書に利用する】好きな本の内容を脳に焼きつけて自己暗示にかける方法|驚異のバビル2世現象

自律訓練法空間感覚練習

空間を感じる力を磨く

体をつかってその隙間を空間として感じるメソッドです

この練習は標準練習をマスターする前から取り組めます

2通りのバージョンがあって

まず 両耳の間 両目の間 両肩の間

など体の左右対称を利用してその空間をイメージします

次の高度なバージョンは

腕の内部の空間 足の内部の空間 お腹の内部の空間

頭の内部の空間 

など体の内部のがらんどうの空間をイメージします

いずれのも普段 意識しない感覚を強く意識するので

脳に新たな感覚が生まれたかのような直感霊感の向上という効果があります

【自律訓練法空間感覚練習】身体を使うと瞑想状態が驚くほど一気に深くなる|体も脳の一部です

自律訓練法黙想練習

映画のような鮮明なイメージを見る

映画のようにリアルにイメージを見る方法です

それだけに最難関な練習で たぶん日本でこれを最後までマスターした人の数は

100人もいないんじゃないかと思います

第1ステップから第7ステップまであって習得するのにとても長い時間がかかります

1回30~40分を一日2回から3回。それを1~2か月でワンステップクリアです

毎日最低1時間を1年やって最速でマスター、というような話になってきますから

普通は練習も不可能かもしれません

それでも映画の鮮明さでイメージを見たい人はこちらをご覧ください

【究極のイメージング】自律訓練法で潜在意識からのメッセージを受け取る方法|自律訓練法黙想練習

自律性解放

自律性解放

もともとの自律訓練法はこのためにはじまりました。
特に慢性ストレスなどが自然消滅していきます

脳には中心脳保安開放系という機能があると仮定すると自律性解放はわかりやすいです

長く我慢してることとか いやな感情が累積していってるときに

脳はそのネガティブなエネルギーを自動的に吐き出しているということです

あくまでひとりでに吐き出すので 当人はいつのまにか楽になっている自分に気づくのです

【自律性解放】知らぬ間にストレス解消が起こっている自律訓練法の不思議な副産物

自律性言語化

これは自律性解放を意識して毎日自律訓練法をやっているとき

練習の都度 あるいは自律性状態に入る都度

自分の心身に起こる変化を言葉にして録音していくというものです

それによってどんな変化が起きたとき その後どうなったかとか

自律性解放になる前はどんな感覚だったかとかがわかります

自律性解放はそれが起こるのを待つしかないのですが

自律性言語化によって意識的に自律性解放を起こす道が開けるのです

ただやってみるとこれはもうイメージストリーミングと果てしなく同じなので

私のセッションでは自律性言語化とは言わずにイメージストリーミングとしてお伝えしています

【イメージストリーミングの具体的な練習方法】潜在意識の知恵を引出し変性意識に入れる心理学ワークの練習方法を詳しく解説|動画解説付き

瞑想効果

自律訓練法と瞑想

自律訓練法は自律性状態になることで変性意識に入ります

よく自律訓練法は瞑想と違ってそれほど深い効果はないと言われますが

そんなことはありません

自律訓練法のやり方を本で読んだだけの意見だと思います

なぜなら基礎練習(標準練習)の6つの公式を全部マスターしたとき

手足とお腹が温かくなり お腹が温かくなり 心臓と呼吸のリズムが静かに深くなり

額が涼しくなって これらが一斉にこうなったとき

その時の感覚は完全に瞑想を極めた状態と同じだからです

個別に手足が温かいという字面だけ見ると大がかりな深呼吸と思う人もいますが

体験するとその素晴らしさがわかります

【自律訓練法体験談】6つの公式を全部マスターしたら変性意識が全身を包み込む|誰も言わない本当の効果

自分を天才にする変性意識状態とは何か?|瞑想と自律訓練法が起こす脳の不思議なパワーと効果

【天才への入り口】変性意識状態に入る方法|中に入れば潜在意識が勝手に問題を解決してくれる

アルファ波シータ波のバイオフィードバック瞑想

アルファ波とシータ波を使った瞑想法は自律訓練法とそっくりです。

アメリカでは手順がかっちりと決まっている自律訓練法よりも

バイオフィードバック装置を使ったやりかたが好まれてもいたそうです。

アルファ波やシータ波が出ると鈴虫の鳴き声の出る装置を使うのです

一定期間、2週間とか一か月とか練習すると

自分がどんなときにアルファ波状態なのかシータ波状態なのかが

完全にわかるようになります

*アルファ波についての参考記事はこちらから

◆ アルファ波とは何か?効果とコントロール方法|瞑想にもマインドフルネスにも登場する癒しの根源

◆ 科学の力がバックアップする21世紀の瞑想法|アルファ波バイオフィードバック瞑想はやったその日から効果があります

*シータ波の出し方と誘導音声はこちらから

◆ θ(シータ)波の出し方|アルファ波の奥底に潜む超リラックスへの扉

◆ シータ波(θ波)瞑想のための誘導音声with自律訓練法|バイオフィードバック装置の体験から

まとめ

自律訓練法は基礎部分の標準練習ばかりが紹介されますが

実はそのあとに 能力開発を加速させる様々な手法があるのです

今回はそんな応用練習を紹介してみました

まずは基礎のマスターが必要ですがこのような優れたメソッドが待っているのです