【心理学で楽に生きよう】ABC理論で自分の思考の癖を変える|アルバート・エリスの論理療法と7つの習慣
嫌な出来事や 不運な出来事が起こるから
自分はつらい思いをする 悲しい思いをする
逆に ラッキーな出来事や 素晴らしい結果をもたらすことが起こるから
楽しくなったり嬉しくなったりする
このように 私たちは普通「出来事が感情を作る」と
思っています
でもアルバート・エリスはそうではないと唱えました
論理療法のABC理論では 出来事と感情の間には
「選択」があるのです
目次
「刺激と反応の間にはスペースがある」7つの習慣より|これは論理療法のABC理論の考え方
7つの習慣の著者、コヴィー博士は、次のように考えました
「刺激と反応の間にはスペースがある」 ステーヴン・コヴィー
出来事という刺激⇒心が反応を起こす
と、単純に人間は感情の反応しているのではなくて
◎ 出来事という刺激⇒スペースで解釈が起こる(受け止め方)⇒心の反応が起こる
と自分で選択しているというのです
このコヴィーさんの考え方は アルバート・エリスの論理療法「ABC理論」から来ています
「刺激と反応の間にはスペースがある」 の例として
コヴィー博士は「7つの習慣」で
エリナー・ルーズベルト(F・ルーズベルト大統領の奥さん)の次の言葉を紹介しています
「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」
コヴィー博士によると
[刺激]⇒[選択の自由]⇒[反応]
となるわけなので
エリナー・ルーズベルトの言葉に当てはめると、
[否定的な言葉を浴びる]⇒[私がその意見を認めない]⇒[私は傷つかない]
となります。
嫌なことを言われたあと
どんな反応をするかは自分で決めているというわけです!
エレノア・ルーズベルトの場合
あなたを批判した相手のその言葉を「容認しない」という受け止め方を
選択しているのです
つまり
嫌なことを言われて傷つくときは
一見 天災による被害のようでもありますが
そうではなくて
相手の言葉を受け入れる という「自分の選択」があるのです
図にするとこうなります。
思考の癖=選択の自由(どう受け止めるか)によって、同じ出来事が起こっても
喜ぶ人もいれば 悲しむ人もいる 驚く人もいれば怒る人もいる
自分にとって好ましい反応を選ぼうというわけです
ABC理論で思考の癖を見つけよう|潜在意識を書き換えると認知の仕方が好転する
イラショナルビリーフが認知をゆがめる
アルバート・エリスはこのABCモデルに際して Bの部分=思考の癖に
イラショナルビリーフが入り込むことで出来事の的確な捉え方ができなくなると考えました
イラショナルビリーフの主なものを7つに整理しました
1.マイナス思考
良いことを無視してなんでも悪い出来事にすり替えてします
2.拡大解釈・過少評価
自分の短所や失敗を大げさに考え長所や成功を過少評価する
3.感情的決めつけ
客観的な事実より否定的な感情を堅実だと決めつける
4.すべき思考
何かをやろうとするとき ~すべき ~すべきでない
と考える固まった思考
5.一般化しすぎ
ひとつ良くないことがあると いつもこうだ うまくいったためしがない
などネガティブに捉える
6.結論の飛躍
特に確かない理由もないのに 深読みや先読みをして
悲観的・否定的な結論を出してしまう
7.極端なレッテル貼り
失敗した時 自分に対して極端にネガティブなレッテルを貼ってしまう
出来事にどう反応するかは自分が決めている!
つまり
何かが起きてその出来事によって
私たちは落ちこんだり喜んだりするわけじゃない。
その出来事が起こって、
これまでの経験や思考習慣に沿って
「無意識におこなっている出来事への評価=思考の癖」が
反応を引き起こしているんですね
2つ例をあげてみます
例1
失業した人がいて、
もうだめだ、と思う人も入れは、
これで思いきって独立するチャンスができた、と考える人もいます。
例2
スポーツの試合で失敗したら、やってしまった!がっかりだ!!
と思う人もいれば、
この失敗を糧に次は頑張る、自分のテーマがはっきりしたと、決意を新たにする人もいます。
という感じです。
もちろん、心の持ち方だけではすまないような出来事もありますが
でもそれは例外的。
日常の仕事や生活を送る上では100%、
あなたの解釈があなたの感情の反応を決めていると言えるでしょう。
自分の心の姿勢を変えると出来事が変わる
日本の有名な思想家中村天風は、思考についてこう語りました。
宇宙本体の力は 人間の心の状態を鋳型として これを現実化させる自然現象を現す
宇宙を司る宇宙本体の力が 我々の心が取る態度と 全く同じ態度で我々に臨む という真実がある
中村天風:運命を拓く
思考はエネルギーの鋳型。
宇宙のエネルギーがその鋳型に入ってくる
だから鋳型の形の通りに物事は実現する
せっかくの宇宙からの無限のエネルギーを
良い方向に利用するなら鋳型を変えるしかない
良い方向に変わると引寄せの法則が起こる!
中村 天風(なかむら てんぷう、1876年7月30日 – 1968年12月1日)は右翼団体玄洋社社員、大日本帝国陸軍の諜報員、日本の実業家、思想家、ヨーガ行者、自己啓発講演家。天風会を創始し心身統一法を広めた。本名は中村 三郎(なかむら さぶろう)。
Wikipedia
中村天風がこの考えを持つにいたったのは ヒマラヤの奥地で瞑想修行していたときでした。
病魔に蝕まれて 余命いくばくもないと言われて 絶望の中でヒマラヤに行き
ヨガの行者のもと一日中瞑想をしていました。
そして 世界に満ちる霊の精神を 夜ごと朝ごと ヒマラヤの山中で感じたというのです
そして
外に広がる宇宙と心の内側は 同じひとつのものでつながっていると実感したというのです
そんな実感から心の状態が外の宇宙の状態を決めると 悟ったのでした
思考の鋳型がどんな思考をするかを決めるという考え方は
要するに
コヴィー博士のいう「出来事への反応の選択」ですね
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出来事への考え方(反応)を変えることが大事
思考の形とか、思考の癖とか、
この仕組みがわかると
漠然と自分を変えるということから、具体的にどの部分を変えればいいのかがわかります
ただし
それを変えるのは根気が必要です
よし、自分の思考を変えよう
と
決めても変わりません
自意識がこうだと決めても潜在意識が変わらないと
変わらないからです
解釈も鋳型も潜在意識の場所で行われることだからです
ではどうやったらいいのか?
体系的に一定期間次のような方法を続ければ
日常生活を送るにあたって必要な思考は変わります
スポーツ選手が上達するには
たとえば野球なら果てしなくノックを受けて守備練習をするし
サッカーなら果てしなくキックを繰り返しますね
そうすることで これまでより上のスキルが身につくわけです
人間の心も
スポーツ技術の向上と同じです
毎日 脳に負荷をかけると
違う思考が身に付きます
ただしスポーツ同様 昔の癖は完全には消えないから
いつも上書きし続けることなんです
思考の癖を治す効果的な方法
イメージング
未来や目標にむかってのイメージトレーニングをする
繰り返し何度もみるイメージを脳はやがて現実のものと想定するから
潜在意識レベルで自分を変えることができます
アファーメーション
自分を変えるための短い言葉を必要なだけ用意する
工夫して生活の中でそれを繰り返して自己宣言する
繰り返し何度もその言葉を唱えていると潜在意識がその言葉を受け入れるようになり自分が変わります
リスニング / 読書
リラックスした状態で、本の朗読や自己啓発のプログラムなどの音源を聴く、あるいは読む
現在はYouTubeなどネットを使えば有益な情報にたくさんアクセスできますが
プログラム化して利用すると効果は倍増します
リラクゼーションスキル
深いリラクゼーションに入ることで潜在意識の扉をふさぐ門が開きます
それは論理的に考えるわたしたちの自意識が眠りすべてをそのまま受け入れる状態になることでもあります
いくつかの方法をお伝えしています
まとめ
いかがだったでしょうか
生きるための思考とはなにか?
それを変える方法にはどんなものがあるか?
駆け足で見てきました
人間は本当に変わることができる そのためにはやり方がある
鍵は思考の癖を変えることにあります
これは多くの人が体験してきた真理です
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【自己変革講座第2回】心を整えるリラクゼーションのやり方~初級編から上級編まで~|全5回
あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか
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