自分の仕事とマッチングする手帳コンセプトを見つけよう|システム手帳の種類と歴史からオススメを考える:手帳講座第8回
手帳で人生が変わる!人生を手帳で変える!!
こんなキャッチフレーズを見かけたことがあるでしょうか?
実は この考え方はずいぶん前からあって私自身 手帳で人生を変えた人間のひとりです。
手帳が持つコンセプトは仕事用に開発されているのですが
これを人生に当てはめると驚くほど効果を発揮します。
今回は紙の手帳のコンセプトにはどんなものがあるのか?
と
紙の手帳を極めるとシステム手帳になるのだけど
システム手帳ってどんなコンセプトでどう使えばいいのかなど
徹底解説でご紹介します
目次
紙の手帳は永遠です
ほとんどの人がスマホを持つ時代ですね。
スマホがあれはGoogleカレンダーなどが使えて
GoogleキープやEvernoteなどでメモも取り放題。
紙の手帳はもういらない!と思いきや・・・・
2019年に「手帳の高橋」が手帳についてのアンケートをしたことがあります。
その中にデジタルでスケジュール管理をしているか、紙の手帳で管理しているかという問いがあり
その結果 約8割の人が紙の手帳を使っていることが判明したのです。
考えてみたら 年末や年度末に文具売り場に行くと
ものすごい種類の手帳が大量に販売されていますから
紙の手帳の人気は全然衰えていないわけですね!
あなたも紙の手帳を使っていますか?
実は普通の手帳のコンセプトはどれも同じ|「能率手帳」とか「高橋の手帳」とか〇〇メソッドと言ってもみな同じ
以前 紙の手帳は
ポケットサイズが人気でしたが、
今はそれならスマホと同じ大きさで
手帳としてのありがたみがないからか
A5版前後が人気があるような気がします。
ノートよりは少し小さいというサイズ。
大きさをのぞくと紙の手帳は
中身的には実はすべてはまるで同じコンセプトだとご存じでしたか?
バーチカル(時間を割り振ったもの)でも
左がタイムラインで右がメモでも
左が月~水で右が木~日でも、とにかく見開き1週間になっている
中には見開き2週間がありますが
要するに1週間単位で時間管理をするということです。
たまに一日1ページなどもあるけど超例外です。
要するに普通の手帳は
一週間ごとのスケジュールを管理して
年間の特別な方針を別途記入する そういうものですね
たまに教育者やコンサルタントの名前で、
特殊な手帳のように売られているものもありますが
ちっとも特殊ではありません。
見開き1週間というコンセプトにほんのちょっと工夫して
巻末にほんのちょっと独自情報を掲載しているだけです
人生を変える手帳とは?
さてひと昔前、システム手帳が一世を風靡しました。
売れに売れて
仕事のできるビジネスマン=システム手帳を使っている、
というイメージでしたが、当時の人気の秘密は、
まだ携帯で電話番号管理ができない時代、
持ち運びの電話帳として重宝していたというのが実態だったと思います。
でも中にはシステム手帳の使い方を研究する人もいて、本までありました。
ぼくは手帳大好きでそういう本をたくさん読みましたし、
システム手帳も10年以上使っていました。
その体験で言えば、
結局自分の仕事とプライベートを、
ひとつのバインダーの中で整理して
いつも手元に置いておけるスッキリ感というのが、
システム手帳の最大の利点だったと思います
つまり人生を変える手帳とはシステム手帳のコンセプトのことなのです
システム手帳のコンセプトは特別です
一口にシステム手帳と言ってもたくさんあります。
昔は覚えきれないほどのメーカーが登場しましたが
デジタル化とスマホの登場でほとんどなくなりました。
ファイロファックスという老舗も事業をやめましたが、
人間の思考を整理する道具として システム手帳のコンセプトは優れていました。
現在スマホやPCのスケジュール機能やメモ・ノート機能などの根底の思想にはシステム手帳があると思います。
メジャーなシステム手帳を簡単に見ていきましょう
ファイロファックス 【元祖システム手帳】
映画監督のスピルバーグ監督も使っていてスタッフ全員に持たせていました。
ファイロファックスがシステム手帳の開発会社です
元々はイギリスの将校が特注で作らせたバイブルサイズのメモ帳でした。
軍人の仕事は屋外が多く
人員管理や武器管理、天気の記録や食料の管理など多岐にわたり、
それを同時にこなすため、
パソコンのない時代ですから
いろんな分野の計画やデータを
一冊に閉じていつも携帯できる手帳がとても役に立ったのです
こうして生まれたシステム手帳ですが
考えたら仕事も人生も多岐にわたるテーマや問題を取り扱うので
システム手帳は爆発的に流行しました
会社の仕事の計画
自分のダイエットのための運動と食事管理
見たい映画のリスト
買い物リスト
次のデートの計画などなどが
一冊の手帳で管理できると いつも自分が今どういう状況かがわかって
とてもすっきりします
タイムシステム デンマークで生まれたビジネス手帳
デンマークで生まれた管理職向けのタイムマネジメントのための手帳。
A5判サイズが推奨。
日本では久恒啓一さんという方が本を出されていて私も影響を受けました
http://www.hisatune.net/html/02-kenkyuu/tyosaku/bookinfo/-1989.htm
久恒さん以外にもイギリスかアメリカに
「Aタイム」という時間管理の本があって紹介されていました。
管理職たるもの、絶対タイムシステムを使うべきだ、くらいの勢いで書かれていました。
PCでメール管理やデータ管理をする前の時代、これはスーパー手帳でした。
こんな構造になってました。
①アクティビティチェックリストがまずあり、
自分のなすべきすべてのタスクが一覧になり、
重要度ABCや期限などが書けるようになっていました。
②これをもとにウィークリーやデイリー部分にその日やることを書くようになっていました。
*システム手帳は1日を見開き2ページで使うというコンセプトがありとても使いやすかったです
③経費精算コーナーがあり、
④よく使うデータのデータバンクが10種類分、
⑤そしてノートがあり、
⑥電話帳があり、
⑦領収証やチケットなどを入れるポケットがありました。
この1冊さえあれば自分の仕事の全貌がいつもわかるわけです。
パソコンのない時代、休みでも出張先でもこれさえ手元にあれば、仕事の指示ができるという、そんなコンセプトでした。
実際私も使ってましたが、仕事を捉えるときとても頭の整理ができました。
フランクリンプランナー
今も文具店の手帳コーナーの一角に必ずあります
もともとは
スティーヴン・コヴィー博士が「7つの習慣」の中で推奨した手帳システムと
「TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究」(筆者はこれも愛読していました)の著者 ハイラム・W. スミス さんの手帳システムが合体してできたものです
この手帳は
ネットワークビジネスの大手ニュースキンがディストリビューターに配布していたこともあり
全世界的に膨大に出回りました。
紹介本も使い方の本も体験談の本まで多数あります。
ぼくも10年ほど使っていまいたが素晴らしくよくできていると思いました
一番肝心なことは
この手帳は
業務遂行のためではなくて
心と魂の確認のための手帳になっている
だからPCやスマホの機能がシステム手帳にとってかわっても
普通に残っているわけです
特徴としてはなによりこの手帳は
価値観 ミッションステートメント
役割、目標を書くことから始まります。
スケジュール管理ではなくて
価値観管理だというわけですね
①ミッションステートメントを書く 自分はどんな人生を送るかを宣言するんですね
②価値観を書く、
③それにもとづいて 目標を書く
④その目標を月間への落とし込み
⑤週への落とし込み
⑥デイリーコーナーへ 毎日への落とし込む
⑦役割リスト
デイリーコーナーのしおりの役目を果たす透明定規には
コンパスと呼ばれる長方形の役割リストを挟むようになっている
多忙でも家族を忘れず自分のライフワークを忘れず
父であり、息子であり
娘であり母であり妻であり、
会社のメンバーであり、友人であり、
というように自分というものを
いつも役割という観点で見つめることができる仕掛けがあるのです
価値観ありきの手帳であり、
役割ありきの手帳であり、
日常の行動や仕事と自分のそれを
いつも照らし合わせることができるようになっている
他にはないものになっています。
バインダー方式に価値があるのならルーズリーフでもいいんじゃない?
さてシステム手帳を見てきましたがこんな疑問がないですか?
そこまでバインダー方式に意味があるならルーズリーフも同じことでは?
そうなんです。
まったく同じことです。
今はルーズリーフ専用のスケジュールリフィルがありますから
ルーズリーフをシステム手帳として使うことは普通にできます。
また同じ理屈で前述の高級メーカーのシステム手帳でなくても
普通のシステム手帳にリフィルだけ同じものを使っても全然いいですね
コンセプトがわかれば同じようにカテゴライズすればいいだけです
ルーズリーフにはA4,B5、A5サイズがあるので
A5サイズなら大きいサイズのシステム手帳と同じサイズです
ただ ルーズリーフにはTODOをはじめ様々なリフィルは用意されていません
なのでスケジュール以外は普通のノートを応用して使うか
PCで自分でリフィルを制作して
1000円くらいで売ってるルーズリーフ用の穴あけパンチで穴をあけて
専用リフィルとして使う必要があります
リフィル作成はやってみると楽しいけど面倒だと思う人もいるでしょう
それと 「モノ」としてのシステム手帳には存在感があり
無数に用意されたリフィルも使いこなすととても便利です
実用性の観点だけでいけば
工夫さえすればルーズリーフはシステム手帳と全く同じ効果を発揮します
この辺りになると好みの問題になると思います
デジタルでも良くないですか?
One noteを使って自前のシステム手帳を作る|システム手帳のコンセプトをOneNoteで使いこなす方法
Googleアプリを組み合わせてシステム手帳のように使いこなす方法|カレンダー+キープ+ドキュメント&ドライブ
実は工夫すればデジタルでシステム手帳を作れます
PCはもちろんタブレットでもスマホでもそれを使うことができますから
とても便利です
ただ 紙の一覧性と検索性はまだデジタルより優位にあるし
なによりも 何気なく手帳を眺めることでアイデアが浮かんだり段取りを考えたりするので
そこはvデジタルではなかなかむずかしいのではないかと思います
紙の手帳はいつも何気なく眺めることができる
何かの目的のためにそのページを見ようとするとき
そんなときなら紙よりデジタルのほうが便利かもしれないんですが
何気なく開いて机に置いて何気なく眺めている
そんなことができるのが紙の手帳です
以下は今も私が使っているシステム手帳の内容です
コーチング関連のメモを書いています
まとめ
システム手帳はスケジュール帳でもなくTODOリストでもない
いろいろな計画や記録や指針などがオーケストラのように絡み合いながら
トータルに運営されている人生のコンシュルジュのような存在です
手元に自分の人生のコンシュルジュがいて
それをみればすべての指針が掲載されているというのは快感です
細かいことはネットやデジタルメモなども利用しつつも
すべての目次 インデックス機能として
システム手帳は永遠だと思います
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