【私のコーチング体験談】仕事に追い込まれた時私はイメージングと瞑想を学びコーチングを受けた|昔の生保マネージャーは史上最大クラスのブラック職場で働いた

2024年5月9日

私は現在 イメージトレーニングと瞑想を取り入れた
独自のコーチングメニューを提供していますが
それらはもともと私自身が仕事に追い込まれた時に身に着けたスキルでした
今回は仕事に追い込まれていたころの私の体験をお話します
現在仕事でつらい思いをしている人や
そこから抜け出そうともがいている人の参考に少しでもなればと思います

私は20代から生保の営業所長で過酷な中間管理職体験をしました

生命保険の営業所長時代を振り返る

私の場合、職業上 精神上の問題を強く意識したのは
生命保険会社の営業所長時代に遡ります
私は生命保険の営業所長を20年やりました(日本社で13年外資系で7年です)
その間、延べにすると200名を超える部下と接しました
会社の研修も充実していて質量共に膨大にあったので
組織マネジメントのためにコーチングを学び、現場で1万時間を超えて使いました。
社外の場でも 自分を鼓舞しストレスを解消するために自律訓練法やイメージングを学びました。
そういう体験から現在はコーチングをやっていますし、
付加価値として自律訓練法とイメージングを使っているのも
自分の体験からです
でもそれは華々しいものではなくて
なんとか現状を抜け出したいめの葛藤からのスタートでした。

生保中間管理職はバランスが壊れると地獄になる

生保の場合、営業マンはみな個人事業主です。
正社員ではあるけど最低賃金だけを保証してあとは出来高なので、
(会社によって細かいとこは違いますが基本思想は同じです)
そんな給与体系だと ピラミッド構造の中のいわゆる部下と上司の関係にはならず、
まさにプロスポーツにおける選手とコーチの関係になっていきます。

失敗への恐怖心

生保の現場は法的には独立したセールスマンだけど日本的風土が上司部下の関係に持ち込む

もちろん、日本的風土から 法的にはドライな関係だけど
中においては普通の上司部下のような感じになってもいました
そもそも部下にしても日本的風土なので
上司としての管理指導を求める向きが強かったです。
たいていの人は「独立独歩の立場の自己責任」というのがしんどいんですね

コミュニケーションは1on1が命綱


どこの組織でもそうだと思いますが生保の現場でも
職責での命令で組織を運営してもちっとも業績は上がりません
サッカーではないですが ひとりひとりとの1対1のコミュニケーションを円滑にできることで
所長1人VS部下20人が信頼関係で動き出すのですね
だから選手と会話しないプロ野球の監督の話が時々紹介されますが
あり得ないなあと思います。
私の感覚で言えばそれは1対1を避けているわけです

リーダーシップも必要 コミュニケーションも必要 どちらがかけてもうまくいかない


いずれにしてもあの出来高の給与体系だと
個人として1on1の信頼関係が築けないと組織運営ができません
しっかりとした運営ができないと営業成績を創れません
売り上げはどうした、新人の採用はどうしたと
借金取り立て業者のように
朝夜問わず連絡して来る会社の要求にもまともな返事ができません

締切と業績追及のためなら時間外もなにも関係ないのが生保営業


もちろん自分の仕事としてやりがいをもってやってもいるのですが
会社都合の数字と運営が津波のように押し寄せるのです
ちなみに生保の管理職には会社から平気で夜の11時でもメールが来ます。
部下との1対1の関係の構築と
会社からの膨大な要求や目標ノルマへの対応と 非常に過酷な中間管理職状態でした

仕事が過酷だから学ぶしかなかった

私の時代は、生保業界の所長やマネージャーは
最低でも朝の8時から夜の8時くらいまでは普通に仕事してました。
これは普通のときの話で 何かあれば夜の10時とか11時とかになりました。
理由は簡単、最初の部下が仕事を始める時間帯から最後の部下が仕事を終える時間帯まで
所長たるもの仕事をするものとされていたからです。

部下の争いに毅然とできる胆力が必要

さて1to1の関係を築いて一人一人から信頼を得て組織全体を円滑に動かすというのは
とてつもなく大変なことです
なぜなら20名ほどの人間がいたら 必ず自分とはそりの合わない人間がいるし、
部下の中でもAとBとCが組織の重鎮だけどみな互いに仲が悪い、ということもざらにあるからです
1to1はうまくいくけど部下同志の人間関係は最悪ということもあります
意見の違いから誰かの意向を切り捨てないといけない時もあり
そうすると反対する人たちからは批判を受けるので
それを気にしないでいられる胆力も必要でした。(鈍感力とも呼ばれますね)

セールスマンとしても優秀であること

また部下の誰とでもよく話し、営業の進捗状況を聞き取ることがとても大事でしたし、
さらに個人の力量としては、誰よりも保険そのものにも税務にも社会保険にも詳しく
会社の規定にも明るく 営業力もある!
ことが求められるので日々の努力は大変なものでした
(大変だけど充実ももちろんします)

天国と地獄

生保マネージャー最高の状態とは?

でも
すべての困難を乗り越えて
人間関係を有効にセッティングできたら、その営業所に在籍している間 
仕事は天国です
もう何を言ってもやっても「当たる」んですね
自分が60%の力でペダルをこいでも
200%の力で車輪が回るときもあってそれはもう快感と感謝の瞬間です
業績も向上し 会社の要求をことごとく満たすので何も言われません
部下からは信頼されているから 会社にいても楽しく笑いが絶えません

生保マネージャー最低の状態とは?

その反対に人間関係の全体的なセッティングに失敗したら
もう何をやっても言ってもみな反感です!
すると批判を受け業績は上がらず
あらゆる行動にチェックが
会社からも部下からも入ってきます、地獄的ですね(笑)
だからそうならないように全力で日々仕事をするんですよね
そうなるとたいへんなストレスで
そもそも人間関係や組織運営のバランスでつまづくと
基本努力では取り戻せないので
生保にはだからこそ転勤があるわけです
運営を失敗した組織で転勤がなかったら地獄です
苦しくてもゴールがあれば耐えられるわけで
転勤によって救われる人もたくさんいるんです

良い状態の時に転勤しても力と自信があふれているから大丈夫

もちろんせっかくうまくいって天国状態の組織からの転勤もありますが
そんな状態の組織からの転勤時には力と自信があふれているから
どこにいっても大丈夫なのです

管理職にとって生保業界は超ブラック企業!

そう!生保の営業所長や支社長などの営業管理職は、
超ブラック空間で働いてましたね

これは会社も業界も大きすぎてあまり話題になりませんが、
そして生保の労働問題という営業マンの出来高給についての話題ばかりになりますが
実は
生保は管理職にとってはおそるべきブラック企業です。
(個人の感想ではありますが アンケートをとると100人中90人はそうだと答えると思います)
極論言うと 営業マンは売りさえすればいいのですが(それも大変ですが!)
管理職はたくさんの部下がいつも同じ水準のパフォーマンスができるようにマネジメントしなくてはいけない 
そして毎月毎週借金取りのような激しい会社のチェックを受けて
怒鳴られ罵倒され(どの会社もこれを体育会系の社風と言って済ませてますね(笑))
それを飲み込んで克服していくわけですね

ネガティブ


実際 当時の生保業界ってトップクラスのブラック企業だったと思います。
テレビで パワハラの話が出たり 過重労働で裁判の話が出たりしますが、
私が経験しなかったようなパワハラはないように思うし
労働時間の長さも私たちよりひどい話を見たことはほとんどありません。
まあ、昔の生保の場合はそれなりの息抜きが随所にできる組織としての伝統があって
(昔からみんなたいへんだったから作られてきたんですね(笑))
みんな それで正気を保っていられるようなものです(笑)
昔は仕事が終わったら雀荘にいってこれでノーサイド!と言わんばかりに
さっき怒鳴ったばかりの上司と怒鳴られたばかりの部下が
仲良く麻雀やってましたからね(笑)
それとなんといっても転勤の存在が大きかったですね

生きるか死ぬかの瀬戸際でコーチング・イメトレ・瞑想などを学んだ

イメージと瞑想を取り入れたコーチング

いずれにしてもそんなたいへんな世界だったので、
何か学び続けて自分を高め続けておかないと、
油断するとすぐに仕事とストレスに飲み込まれて人間がだめになってしまいそうな感じだったから
私は学びに学んだのです。

スキルは学ぶだけでなく使わないと無意味

自律訓練法でストレスを解消し、
イメージストリーミングで将来に希望の星を見て、
コーチングで目の前の課題を遣りこなしていったわけです。

参考:イメージストリーミング  参考:自律訓練法

それは上手の絵の通りの状況を作り出すことがまさに目的でした
自己啓発プログラムを購入し アルファ波バイオフィードバック装置を使い

参考:アルファ波の効果

速聴をやってパラメモリーも使いました お金もかけて学んだのです

参考:速聴  参考:パラメモリーとは?

自己啓発系の無数の本を読み イメージングもアファメーションも毎日使いました
手帳術なくして仕事は回りませんでしたから
手帳お宅のようにコンセプトに精通していきました

参考:システム手帳の方法を普通のノートで使う

自分磨きとか自己啓発のため、というより
生きるか死ぬかの切迫感の中で学ぶことは行動として一択だったのです

コーチングで心の重荷は軽くなった

そしてそんな中会社の研修で学んだコーチングについて
自分自身も社外のコーチと個人的に契約してしばらく話を聞いてもらおうと思いました
詳しくはこちらに書いています

参考:私のコーチング体験記:仕事がきつくてメンタルがやばい|そうだコーチングを受けてみよう

いろいろ調べて探して 同じ福岡市在住の女性コーチに
一度おためしセッションを受けて それがよかったので正式に契約をしました
2週間に一度全部で10回セッションを受けるというものでした
そのコーチと最初に話したとき
なんというかしゃべりがとてもよかった
真面目過ぎず 気さくで 冗談も言うし でもとても知識が奥深い
そんな感じのしゃべりです

この人と話してはじめて私は自分の仕事を客観的に見ることができて
自分の状況を冷静に見つめることができて
次にどうするべきか 的確に考えることができた
そう思っています
会社の同僚や先輩と話したり飲みに行っても
同じ世界の状況の人たちだから対象化はできないということを
社外のコーチと話してはじめて気づきもしました

参考:【コーチの立場】企業研修で社内コーチングを学んだ体験から確信した|友達や職場の上司がコーチングできない理由

毎回のコーチングの際は突拍子もない提案を受けたり 言われたりで
楽しかったし 目の覚めるような発想で 局面の打開を手伝ってもらったし
コーチとしてのふるまいも 発想も心構えも彼女から教わったと言っていいですね
研修や会社の社内コーチとのセッションはたくさん受けたし自分でも部下のコーチングをしていましたが
個人的にお金をはらってぼくの仕事と人生のためにコーチをしてくれる存在は全く特別なものでした
とにかくぼくは彼女からおおいに影響を受けたし
NLPを教わったのも彼女からでした!
とても大きな出会いだったと思っています

自分のことはわからないからスティーブ・ジョブスでさえコーチングを受けていた|パーソナルコーチングの時代

心療内科や心理カウンセラーは私には効果がなかった

実は折に触れて心療内科の薬を飲んだり心理カウンセラーに話を聞いてもらったりもしたのですが

参考:【悩みの相談先】心療内科/セラピスト/占い/コーチングの効果を体験から解説します

その時は気持ちがよかったり安心できたりしたのですが
根本的な治療、効果は私にはなかったのです
今の気持ちが楽になっても現実は相変わらずそこに広がっているからです
心を楽にして自己啓発プログラムで行動するというコンセプトを
自分なりに打ち立てていいのですが いまひとつしっくりこなかった、
それがコーチングを受けたら自分を見つめる目も養われ
変化への足掛かりも得ることができたのでした
もうひとつ イメージと瞑想をコーチングに取り入れたのはこんな体験もベースにあります

ヒーリングを受けて心のわだかまりがひもとけた|私のスピリチュアル体験記

まとめ

ということで今回は私についてどういう経緯で、瞑想とイメージングとコーチングの世話になったかをお話してみました。

生保のマネージャー時代は 天国も地獄も味わいました

良い時はなぜよかったのか?悪いときはなぜわるかったのか?

そんなことをコーチと話したり自己分析したりと

いろいろやってきました

で そこで学んだスキルとノウハウを

今 人生のたいへんな時を送っている人たちの役にたててもらおう、

そう考えてコーチングをはじめました

現在ではそうしたマイナス状態をプラスに回復させるだけではなく

プラスをさらにプラスにするコーチングも行っています

最後まで読んでくれてありがとうございました