【結論】瞑想・ヨガ・自律訓練法のゴールは全て同じ。人生を変える「変性意識」とは?

2025年6月13日

「瞑想、マインドフルネス、ヨガ、自律訓練法…」
心を癒す方法はたくさんあるけれど、「一体、自分にはどれが一番合っているんだろう?」と、無数の選択肢の前で迷子になっていませんか?
もし、これらの手法が**「呼び方が違うだけで、根本的な仕組みは全く同じ」**だとしたら、どうでしょう。実は、これらは全て「変性意識状態(ASC)」という、脳の特別な状態に入るための、形の違う“ドア”に過ぎないのです。
この記事では、心理学と脳科学の研究に基づき、その「変性意識」という究極のゴールとは何か、そして、その状態がもたらす驚くべき効果のメカニズムを、誰にでも分かるように解説します。

*本記事は以下の論文に多くの示唆を得て書いています

1.立命館人間科学研究 第5号 2003.3 変性意識状態と禅的体験の心理過程1) 斎 藤 稔 正2)

2.Altered States of Consciousness (ASC)/セラピストの変性意識状態に関する一考察 京都大学 廣瀬, 幸市

瞑想、ヨガ、自律訓練法…結局、最強のリラックス法はどれ?

最強のリラックス法とは?

瞑想 マインドフルネス 坐禅
最強のリラックス法はどれ?

瞑想 マインドフルネス 坐禅 

自律訓練法 ヨガ ヒプノセラピー

前世療法 催眠術

私は動画やブログで 瞑想・自律訓練法関連の情報発信をよくするので

視聴者や読者の方から 一番いいのは
マインドフルネス?自律訓練法?ヨガ瞑想?坐禅?ヒプノセラピー?
という質問を時々受けます

そして答えはいつも同じです。

それは自分が一番納得できてしっくりする方法がいいので

客観的にはどれをとっても同じことです ということ。

以下順番に説明していきますね

【結論】全ての道は、ただ一つの目的地「変性意識(ASC)」に通ず

心理学では瞑想に入ることを変性意識状態と呼ぶ
瞑想の心理学的表現

禅を初めとしてヨーガ,超越的瞑想,気功など宗教的修行としての瞑想法を通じて到達する特異な意識は,心理学では変性意識状態(Altered States of Consciousness, 以下ASCと略称)と総称されている。

根源的意識状態 の方がふさわしい

TMでは純粋意識と読んでいる

実はどれも同じ効果をもたらします

なのでどれかが一番優れているということはありません

みな究めれば同じ効果なので要は向き不向きの問題になっていきます

【天才への入り口】自律訓練法で変性意識状態に入る|そこでは潜在意識がフル稼働して人生が変わる

科学的メカニズム:なぜ、意識は「変性」するのか?

BSROの低下が瞑想をもたらす
リラックスとBSRO

現実的行動志向(Behavioral System of Reality Orientation)BSRO
(外側に向けての注意力)

これが極限までなくなっていくことで 意識は変わる

BSRO(外側への注意力)を下げる手段のひとつが瞑想

リラックスを究めると 瞑想状態に入るといってもいいと思います

そしてそれは

私たちが普段無意識のうちにしている周囲=外界への無数の注意力を

みなクールダウンしていくことにあります

つまり人間は外側への注意をやめると瞑想状態に入るのです

それは変性意識状態への変化でもあります

BSRO(外側への注意力)の度合いを図にしました

以下の絵でわかるように BSRPがどのレベルかでその人の瞑想のレベルがそのままわかります

瞑想練習のひとつの指標にできると思います

*普段はBSRO(外側への注意力)が目いっぱい働いていて 深呼吸などをすると簡単に少し下がります

*瞑想が深まっていなくても じっと目を閉じていればある程度自然な形でBSRO(外側への注意力)は下がります
自律訓練法の基本をマスターした時点でかなり下がってきます

*自律訓練法の基本のレベルを超えて深くなっていくと変性意識状態に入ります
それをさらに極めるとBSROが限りなくゼロに近くなり この状態こそ悟りの境地の領域です

あなたの瞑想はどのレベル?専門家が「意識の3段階」で現在地とゴールを示します

変性意識状態ASCに入る方法|瞑想だけではなかった

変性状態への様々な入り口

この図を見ていただくと どれが一番優れているかが問題なのではなく
何を使って変性意識に入るかが大事だとわかりますね

図の補足

ASCには,瞑想などの高い価値志向的な体験だけでなく,種々の類似した意識の変容した体験も含まれる 

たとえば,幻覚剤,感覚遮断,アルコール,ヒステリー,性的オーガズム,恋愛感情,没我体験など。 

これらにも現実志向性の低下を通じて意識の変容が生起するため,すべてに共通したASCの心理的特徴がみられる

瞑想もマインドフルネスも自律訓練法も扉であり 目的はその向こうにある変性意識なのです

外側への当たり前の 普通の注意をやめたとき

もしくはできなくなったとき

意識の状態が変わります

なので変性意識と呼ぶわけです

これは麻薬やアルコールなどの影響によっても起こるのですが

その後自己コントロールできなくなるのでいい方法とは言えません

大自然への感動や臨死体験は強力ですがいつも味わうわけにはいきません

普通に暮らして 自宅にいながら 変性意識に入る方法は

瞑想と自律訓練法、バイオフィードバック瞑想(装置が必要)だと思います

変性意識への入り口:「自分」という感覚が消えていく不思議なプロセス

変性意識状態の2つの感覚

1.喪失感覚 2.派生的感覚です。

それぞれどういうことか?

喪失感覚とは→いろんな感覚が消えていく:BSROの低下

1.時間間隔がなくなる

2.空間感覚がなくなる

3.言語感覚がなくなる

4.自分という感覚がなくなる

5.周囲(宇宙)と自分の区別がなくなる

外側への感覚をなくしていくと

時間間隔がなくなり

空間感覚がなくなり

言語感覚がなくなります

すると自分と周囲の区別がなくなります

究極の境地で体験する「4つの神秘感覚」とは?

瞑想状態で人が感じること
変性意識状態で人間が感じること

1.恍惚感 至福感 至高体験

2.受動性:偉大な存在による被動感 生かされている感

  リラックス感が増して なんでも受け入れられるようになる

3.注意集中:熱中感、没頭、研ぎ澄まされた集中力に包まれる

4.宇宙意識:真理の深み 洞察 ひらめき 悟り

  啓示を受けた感じになる、周囲との一体感を感じる

そして自分と周囲との区別が消えた時

とてつもない至福感 生かされている感、研ぎ澄まされた集中 宇宙との一体感を

感じることができるのです

変性意識へ入るための5通りの瞑想の時間|人気誘導動画の台本と内容の徹底解説

まとめ:瞑想によって変性意識状態ASCに入る最終目的とは?

様々な瞑想法の最終目的。
それは、単にリラックスすることではなく、「変性意識状態」に入ることにあります。
なぜなら、この意識状態にあるとき、私たちを縛る「こうあるべき」という思考の枠組みが、一度リセットされるからです。

それは、あなたの潜在意識が、古くなったOSをアンインストールし、より生きやすく、創造的な新しいOSを再インストールする、**「心の解体と再構成」**のプロセスなのです。
この生まれ変わったような爽快感こそ、変性意識がもたらす究極の効果。ぜひ、あなたに合った“ドア”から、その素晴らしい世界を体験してみてください。

【自律性解放】知らぬ間にストレス解消が起こっている|自律訓練法が引き起こす心のホメオスタシス

動画でわかりやすく解説


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