【前世の記憶の正体】|胎児・乳幼児時代の感情記憶が大人の知識で映像化して甦る|潜在意識が作る前世の世界
ヒプノセラピーや催眠誘導療法、SAT療法など様々な心理ワークで
被験者は「前世の記憶」を思い出すことがあります
「前世の記憶」の出来事から現在のあなたのトラウマの原因を突き止め
それを解消するという前世療法という名の治療法もあります
本当に前世があるのか?
前世がないとしたら体験したことのない記憶はどこから来るのか?
今回は人を癒し心を再生する
体験したことのない「不思議な記憶」の正体を考えていきたいと思います
それによってなぜ前世を思い出すと癒されるのか その仕組みも解明します
*今回の記事は筑波大学の宗像恒次博士のSAT療法よりに多くを拠っています
目次
体験したことのない記憶を思い出しているという現象|生まれ変わりか?脳内現象か?
「前世」や「生まれ変わり」の真偽のほどはともかく
イメージングのワークをしていると
現実にクライアントさんたちは「体験したことのないこと」を
想像ではなく「記憶」として思い出すことがあります
この「体験したことのない記憶を思い出しているという現象」は実際にあります
事実です
私も体験したことがあります
そして
江戸時代や平安時代 昔の外国など
時代背景も場所も違う鮮明な記憶に触れると
これはもう前世の記憶に違いないと感じるのです
ヒプノセラピーで前世の問題を解決すると今が楽になる
そして前世の記憶の中で登場したいろんなトラウマ体験を
その記憶の世界=前世 で解消すると現実に今の自分の心の問題が解けたりする
ことは実際に数多くあります
だからこそ
古今東西 前世療法は霊的な治療手段としても重宝されてきました
そういった意味では 前世が実在するのかしないのか?という問題はあまり意味をなしません
結果的にこの現象で癒しをもらえればいいわけです
前世として取り出した記憶には 生きるために必要な情報が隠されている
それはどうやら間違いないからです
これは 自動車はなぜ動くのか?テレビはなぜ映るのか?
パソコンの仕組みは?という疑問の答えを知らなくても
それらのものが役立つことは間違いないというのと同じことです
「前世」とは脳が作る「イメージ」なのか?
自分が経験したことのない鮮明なイメージは前世の記憶である
これが前世療法の前提です
しかし
脳の無限ともいえる機能でイメージを解釈すると
前世を持ち出さなくても割と簡単に解釈できます
これについて後半で具体例で考えていきます
前世と考える方が効果のある人は前世療法でいいし
潜在意識のなせる業と考える人はイメージ療法と考えればいいですね
この記事では潜在意識の現象として前世の記憶を捉えています
胎児の時代の体感記憶|言葉を覚える前の記憶はどこに行ったか?
言葉を覚える前の体験は
言葉で記憶してませんが体をはじめとして潜在意識は覚えています
感情の記憶となって 脳の奥深く残っています
胎児のときの感覚の記憶もそうです
で
そのころの記憶がよみがえるとき
脳は今の大人のあなたがもつ情報を使ってエピソード記憶を勝手に作り上げるのです
実際に体験した感情記憶と身体記憶の内容
たとえば 胎児のときに
ある寒い夜 お母さんがとても悲しい思いをしたことがありました
その時お腹にいた胎児のあなたは
羊水の中でお母さんのその寒さと悲しさを全身で受け止めていました
だから 大人になったあなたにはその時の悲しみの衝撃がトラウマになって残っています
でも
あなたにはそんな記憶はないのです
言葉を覚える以前の記憶は言葉で再現できないからです
でも深い感情の記憶としては脳の奥深く間違いなく残っているのです
深い瞑想状態やイメージ状態 ヒプノセラピーなどによる催眠状態になったとき
その記憶がよみがえるのですがそれは普通の記憶のように言葉で思い出すものではありません
イメージがエピソードとして感情の記憶を再現するのです
脳が作成した胎児時代のエピソード記憶
たとえばこんな情景になります
雪山であなたは戦国時代のような時代にお母さんと一緒に雪道を歩いています
突然お母さんは弓矢で撃たれ倒れます
お母さんとても悲しそうに震えています
お母さんはまだ息があるのですが雪が体を覆い隠していきます
あなたはそれを見て悲しく泣いています
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これは体験として ありありと記憶でよみがえった情景なので
この体験は実在だとしか思えません
これが前世の記憶で前世は戦国時代の山の民だったとなるのです
しかし実際には胎児時代に受けた衝撃的な母親の悲しみ体験を
脳が再構成して映像にしているのです
脳はイメージで記憶を作るからです
現実に体験したこと
体感として残る記憶
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
体感した記憶をもとに潜在意識が作り出す物語
前世の記憶の正体
言語化されない大事な記憶が
ヒプノセラピーや催眠療法でイメージという形でよみがえったら
前世かどうかは別にして
貴重な体験であることは間違いないので
そこでの問題を解消させてやればあなたを悩ませるトラウマ的なものが解消するのです
前世療法として胎児時代のトラウマを消すには?
事例で言えば
弓矢に打たれたお母さんの体を抱きしめて一緒に雪にうずまっていって
ともに死んでしまうが体がから抜けた霊としてお母さんと一緒に天国へ上る
あるいは
助けを呼びに行って戻ったらお母さんはなくなっているが
お祈りして墓を建てきちんと整理してあげる
こうすることであなたの中の深い未処理の悲しみが処理されて
あなたはその体験から解放されるのです
言語化される以前の記憶をイメージとして的確に処理できるのです
このように潜在意識が 言語記憶とは別にイメージ記憶をもっており
イメージの世界で私たちとは無関係に思考していることを利用したものがイメージストリーミングです
【イメージストリーミングの基本&効果】ウィン・ウェンガー博士が天才の研究からあみだした心理学ワーク|わかりやすく解説します
前世とは潜在意識に刻まれた体感記憶と感情記憶がエピソード記憶として登場したもの
胎児の時代の記憶の再現として前述の話をしましたが
言葉を覚える前の時代は胎児に限らず幼児時代全般となるので
同じような体験がたくさんあると思います
また言葉を覚えた後でも
その都度きちんと言葉にして処理していない体験は
潜在意識に刻印されて未処理案件となるので
イメージの抽出をすると見たこともないエピソード記憶として登場します
不安な日々を過ごしていると不安な物語の夢を見るなど
そのエピソード記憶の未処理を解消したら心が癒されるのです
これはユング派の「アクティブイマジネーション」と手法にも使われている原理です
【能力開発のためのユング心理学】アクティブイマジネーションで潜在意識と対話する|究極の叡智との出会い
アクティブイマジネーションはイメージストリーミングに方法として近いものがあり
私のセッションではイメージストリーミングの一環として行っています
まとめ
あなたに影響を与えるトラウマ的なプログラムが
脳のネットワークに無数に潜んでいます
中にはOSレベルで脳や心に影響を与えるものがあります
それこそは言葉以前の時代=幼少期か胎児期の体験からのものでしょう
それらの時代の体感記憶も
脳はエピソードの映像記憶として再現する力を持っています
特別な催眠療法でなくてもイメージストリーミングを繰り返し行えば
それを解消するための道筋も見えてくるのです
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