疲れて傷んだ心を癒す自律訓練法を紹介します|大脳から自律神経を守るその生理的仕組み

2021年12月5日

自律訓練法をご存知でしょうか?

全身がポカポカ温かくなっていき

まるで自分のからだが優しい存在に包まれているような感覚になります

そして額がむずむずすっきり涼しくなって

額に穴があいて 脳が直接空間とつながったかのような感じになります。 

身体が果てしなく消えてゆき 意識だけがプカプカ浮かんでいるかのような気持ちのよさ。 

その状態にあるときは怒りもなく 焦りもない

睡眠よりも深い休息に入っていながら意識はある。

怒りはあるはずなのに感じない

自律訓練法をマスターすると心身がそんな状態に変化するのです

自律訓練法の成り立ち

自律訓練法は今から約100年前にドイツのシュルツ博士が編み出したものです
身体を自律神経だけが動いている状態に変化させるための練習方法です

自律訓練法が誕生したのは

100年前のこんな事情からでした

医師たちは心身症の治療のために深い暗示を与えることが有効だとわかってきました

暗示を受けて「もう大丈夫」「心配ない」と患者の心を安全な方向に誘導していたのです

医師たちは患者に深い暗示にかけるために催眠術を利用していました

患者に催眠術をかけて そのうえで暗示の言葉を投げかけていました

ところがやがて 暗示の言葉を与えなくても

催眠術にかかることそのものが効果を発揮するとわかったのです

しかし医師が毎日患者を巡回して催眠術をかけるというのはあまりに煩雑で非現実的でした

そこで催眠術にかかったときの体の状態を シュルツ博士はインタビューしてききまくり

手足が温かくなりお腹が温かくなり額が涼しくなり呼吸が深くて楽だということを発見しました

そしてそうなるための手順書としてまとめられたのが現在でも通用する

「自律訓練法」なのです

*詳しくはこちらをご参照ください

【体験談で伝える自律訓練法】ストレスを解消して自律神経を整えるために|自律訓練法の仕組みと効果を全部解説

自律訓練法の一般的な効果

自律訓練法を毎日やるといろんな体の不調までもが治ったりします。

イライラがなくなり 緊張がやわらぎ

自己肯定感が増し 精神的苦痛も薄くなり

静かな深い集中を得られますので

心身症ではない一般の人にとってもとても役立つメソッドです

 自律訓練法を脳の仕組みからご紹介します

下図は筆者の書いた一般的な脳モデルの絵です

間脳がポイントです

脳幹部は大脳に近い順に
間脳→中脳→橋→延髄→脊髄
となります

よく耳にする「自律神経」ですが

その中枢、全身の自律神経が収束する元締めの場所は

間脳の中の視床下部(上図の緑部分)にありますので

自律神経の基地が間脳だと言えますね

さらに間脳は

名前の通り、より生命維持に直接かかわる脳幹部と

知性の大脳の間にあって 両者のやりとりを取り持っているのです

そして人間の大脳は遭遇するできごとに対して

思考をめぐらします

どちらかと言うと生命維持のため

先を心配する傾向が強く

人間の場合は不安や失望やドキドキ感となって

ネガティブな感情を無数に生むことになります

その結果として

間脳はいわば大脳から痛めつけられているのです

そして間脳が痛むとその情報は全身へ向かいます。

間脳から全身へは大きなルートが2つありますから

1.間脳→視床下部→自律神経→全身が不調
2.間脳→延髄→脊髄→全身が不調

間脳経由で二重に全身が不調になるわけです

そして間脳はこうしたキーの位置にいることから

全身の免疫系のホメオスタシスの維持にも深く関与してますので

傷んで来るとそうしたところにも悪影響がでます

「脳幹部癒し法」が自律訓練法のもうひとつの呼び名です

自律訓練法はこの負の連鎖を断ち切るメソッドです。

大脳からのネガティブ情報は間脳を小突き回しているようなものです

現代生活は非常に長い時間 脳幹部がストレスを受け続けるのです

そして自律神経を介して間脳とつながる体の一番弱いところに症状が出て

原因不明の胃痛とか

原因不明の動機とか

自律神経失調症とか

ストレスによるうつ症状とかになるわけです

そこで間脳に休息を与えないといけません
毎日間脳が大脳から離れてシャワーを浴びると申しましょうか?

自律訓練法により脳幹部を意図的に効果的に休ませることができるのです。 

自律訓練法によりいつでも脳幹部を落ち着かせ

大脳からの膨大なストレス情報から

脳幹部を守るかのような作用が起こると言えます。 

意識の奥深く、脳幹部全体のリラックス法とも言えます。

脳幹部休息法

そしてリラックスして落ち着きを取り戻した脳幹部は
大脳に向かって今度は肯定的な信号を発進するようになります

生命本来の機能はポジティブで自己肯定感にあふれているので、

休息した間脳はポジティブの権化です

その生命本来のエネルギーが大脳に流れてくるのですね

ネガティブスパイラルだった大脳と間脳が

ポジティブスパイラルにさえ変化できるのです

しかもこれは

本人の意思努力なしにいつのまにか心が元気になっていくのです。

間脳(脳幹部)リラックスにより意識下にまで及ぶ落ち着き・平和がもたらされ、
意識下から強い自己肯定感が発信される作用が起きると言えるでしょう。 

まとめ

自律訓練法を完全にマスターすると
私たちは日常生活の中で必要に応じていつでも自律状態に入れるようになります。 

マスター後は立ったままでも自律性状態に入れます。 

自律訓練は脳幹部に作用するので自然治癒力が増します。

現代生活は非常に長い時間脳幹部がストレスを受け続けるのですが、

自律訓練法により脳幹部を意図的に効果的に休ませることができると

毎日、体の奥底で再生の儀式をしているようなものです。

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