【自律訓練法の本当の名前】自律性状態に自力でなるための練習方法|練習方法の名前をありがたがってはいけない
自律訓練法は 自律性状態になるための練習手順の名前です
だから目的はあくまでも 自律性状態になることであって
自律訓練法をすることが目的ではありません
そもそも自律訓練法をするのはなぜか?
言い換えれば練習手順にそって練習するのはなぜか?
自律性状態になるためですね
これをしっかりとおさえた上で練習をすると
自分の練習の状況がよくわかるので
きっとはかどるはずです
目次
動画で見たい方はこちら
木を見て森を見ずになり勝ちな自律訓練法の練習
![](https://mentor-999.com/wp-content/uploads/2021/10/roman-averin-jPjrAL-S7kc-unsplash-1024x681.jpg)
自律訓練法の練習をコツコツしていると
今、自分が取り組んでいる練習だけに没頭してしまいます
たとえば、足が温かい とか
お腹が温かい とか
額が涼しいとか ですね
そしてそれがなかなかクリアできないと
たとえば
足を温かくするにはどうすればいいか、を考え始めるので
ますますうまくいかず
それができないと練習全体が破綻します
実は個別練習をしてるときも
自律訓練法の練習をするときは いつも全体のグランドデザインを意識することが
とても大事です
つあり背景公式から第一公式、そして第6公式までの
それぞれの公式ごとをクリアしていくことだけに集中するのではなく
その全体像を同時に意識するということ
公式ごとが木であれば全体は森です
この森が役に立つのであって木は手段です
自律訓練法体験セッションをオンラインセミナーで行いました|セミナー内容のダイジェスト版です
アメリカのバイオフィードバック学会で言われたこと
![](https://mentor-999.com/wp-content/uploads/2021/10/fakurian-design-58Z17lnVS4U-unsplash-1024x778.jpg)
自律訓練法と同じ効果を発揮するバイオフィードバックトレーニングがあります
これは、脳波で言えば有名なアルファ波のコントロールです
装置を使って自分がどんな感じになってるときにアルファ波を出すかをつかんで
意図的にアルファ波を出せるようになる練習です
私の体験では
深いアルファ波状態は自律性状態と9割がた同じ感覚ですね
どちらも変性意識状態ですが
自律性状態の方がより体にアプローチしていますので感覚的には少し違います
さてバイオフィードバック学会でこんなことが言われました
「からだのどこか一部が、不随意神経とつながっていると、
自覚はなくても もう全身が不随意神経とつながっている」
これを自律訓練法の練習に置き換えて言えばとこうなります。
「第一公式で 手の重さを感じることができていたら
実は自覚はなくても第6公式まで体の内部ではマスターしている」
自律訓練法の目的は 自律性状態になることで練習方法のマスターではない
![自律訓練法のポイント](https://mentor-999.com/wp-content/uploads/2022/03/fantasy-g87240f6b1_1920-1024x585.jpg)
多くの人が誤解しているのは
自律訓練法は練習方法の名前であるのに
これ自体が目的になっているということです
どういうことか?
自律訓練法という練習をしてそれをマスターすると
心身が自律性状態に入ります
それによってホメオスタシスが回復して自律神経も回復します
なので自律性状態に入ることが自律訓練法をする目的なのです
なのに自律訓練法をすること自体が目的化しているケースが多いと思います
そしておおじかけの深呼吸みたいなリラックス法が自律訓練法であるという考えが多いように思います
自律訓練法のいろんな情報発信を
ブログや本やYouTubeで見ていてもそう感じます
自律訓練法状態(日本語としておかしいので私は自律性状態と呼んでいます)は
シュルツさんが自己催眠状態にある人々に、そのとき体がどうなっているか聞いて体系化した状態です。そして
心身を自律性状態にもっていくのに
一番平均的な順番が公式の順番です
だから実は個人差が とてもあって
私などは第6公式を最初にマスターしたようなものでしたというか
もともと第6公式ができていたのです
【自律訓練法第6公式】自律訓練法基本練習の難関|額涼感練習で標準練習が修了
ある人は足の温感はできないのにお腹の温感は簡単でしたと言うし
いろんなクライアントさんに聞くと得意な公式や苦手な公式は人さまざま
なので練習の順番は平均的なものなんですね
だから私は練習に際しては
基本の公式練習に沿うものの
やり始めたら自分の特性に応じて順番は自由に変えたらいいと思っています
できるものを深く極めていくとできないことはある時突然できたりしますから。
先のバイオフィードバック学会の話に戻りますが
どれかひとつ体得してたら実はもうからだはすべて体得しているわけなんです
あとはそれを自覚するのに時間がかかるだけだ
という考え方も大いにありだと思っています
これこそ受動的注意集中ですね
すべてはすでにあるものを感じる練習とも言えます
まとめ
自律訓練法が、実は練習の名称だと、みんな忘れています
練習というからには目的があるわけです
なんのための練習なのか?
自律性状態に入るための練習です
そしてこれはヨガ瞑想をマスターするのと同じ効果を発揮します
参考|自律訓練法の練習のポイントを動画で解説
①背景公式: https://youtu.be/j529UvXfRDM
②自律訓練法の練習時間: https://youtu.be/C3E8biqYh_U
③自律訓練法の3つの姿勢: https://youtu.be/XOe6beOYis8
④第一公式: https://youtu.be/izTXRmYKKj0
⑤第二公式: https://youtu.be/3JSqZp4Z8xc
⑥第三公式: https://youtu.be/yxFgGqydV-Q
⑦第四公式: https://youtu.be/YeNjhY_NyVQ
⑧第五公式: https://youtu.be/THt0R7nN0yY
⑨第六公式: https://youtu.be/uPNP-_AbbTA
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