「気の流れ」を使いこなす方法|蓄えて練って放つ

2022年1月29日

スポーツでも仕事でも大一番の前には「気合を入れろ」とよく言われますね

気合が入っていたなあと褒められたり 気合が足りないと批判されたり

気合が成否を決めるように思われていることは間違いありません

ではその気合とはなんなのでしょうか?

どうやって取り入れてどうやって放つのでしょうか?

驚くべきことにそれについてはほとんな語られることはなく

ただただ「気合をいれろ」と叫ばれているのです

今回は気合について そのもととなる「気」について

考えてみたいと思います

*この記事は西田文郎著 「NO1メンタルトレーニング|三気法」の内容を参考に書いています。

「気」は放つばかりだと燃え尽きてしまうことを知っておこう

スポーツでも仕事でも
家事でも介護でも
人間のパフォーマンス、人間の行動には気力が必要です。

人は、気力を振り絞って本番のパフォーマンスをするものです。

でも気力を放出するばかりだとやがてその燃料である「気」はなくなります。

「燃え尽き症候群」というのがありますね。

大きな大会が終わったときのスポーツ選手が、空っぽになった気がする

志望校目指して受験勉強に励んだ子供が合格して入学後、気力がなくなる

定年後のサラリーマンが鬱になる

などなど。

人生には気力がなくなる場面があります

そんなとき気の流れ全体を知っておくと自分の力で自分を調整することができるのです

気を締める

むやみに持っている気を放出していても有効なパフォーマンスはとれません

簡単にかつ確実に必要に応じて気を取り出す方法です

パフォーマンス直前

気力を放出するためには、心身の中にある気力を
ギュッと引き絞って一気に出す必要があります。

なので

スポーツであれば試合前、仕事で大きなプレゼンをしたりなどのとき

ギュッと締めないといけません。

アスリートがほほを両手で叩いたりする動作などがそうです

気力の放出のために効果的に気力を引き絞る動作が必要になるのですが

これには言葉とイメージと動作を使って
3つの感覚で行うことが効果的です

試合直前のスポーツ選手のほほを叩く動作を例にとると

動作:ほほを叩く です MOTION=M

さらにこのとき同時に

言葉:よし行ける! LANGUAGE=L

イメージ:勝利を収めた瞬間 I=IMAGE

も思い描くようにします

ほほを叩くだけの3倍以上の効果があります

頭文字をとって LMI(言葉とモーションとイメージ)と呼ばれています
これによって
自分の中から気力を引き出す条件反射の儀式にすることができます。

パフォーマンス中

サッカーやテニス、野球、バスケットなどのスポーツであれば

試合中にも言葉とイメージと動作で自分ぶ気力をくみ上げることができます

動作:ほほを叩く

言葉:まだまだいける

イメージ:シュートを決めるシーン

などいくらでもできます

仕事中にもいつもこの儀式はできるし何回も繰り返すことができます。

気を練る|一番大事なポイント

目標達成に向けて行動している自分をイメージする

さてパフォーマンス中には気力が必要であり

そのためには効果的に自分の気力を引き出す方法=儀式を持っておくとよい

この点についてお話してきましたが

今度は本番前の日常で気を付けることです

絞り出すためには
気力が心身の内に整えられていないといけません

今日はどんなプレーをすればいいかわからず

野球のピッチャーでいえば変化球主体で行くか直球で行くかも決めずに

やたらガッツだけで投げてもうまくいきません

仕事でもとにかく大声でプレゼンをしようではうまくいきません。

全体の手順を決めて
それをイメージングによって
気力の通り道を作っておく必要があるのですね

取引先に行って30人の人を前にプレゼンをすることになったら

その会場の様子

30人を前にしたときの雰囲気などをなんどもイメージしてあらかじめ場慣れしておきます

そしてプレゼン資料を配るところ、なんだったら、「足りません」と言われて追加で配りなおすところなど

細かくイメージします

そして資料を読んで説明していき

どこでどんなふうにアクセントをつけるかなどもイメージしておきます

そして質問を受ける場面もイメージして

どうしても答えられない質問には「本日中にメールで回答します」というシーンもイメージします

目標を達成したときのうれしい感情をイメージする

次にそれぞれに場面ごとの自分の感情もイメージします

ドキドキだったのが話し始めたら夢中になって

全部終わって拍手をもらって達成感と充実感がある

そんな感情面もイメージします

目標を達成した自分から現在の自分の状況を見る

こうしてプレゼンの場面をイメージし終えたら

その時の自分になって

今度は現在の自分を見つめます

すると今足りないものは何か

もっと笑顔で話すとか

一方的な説明ではなく語り掛けるように話すとか

見えてくるのです

このようにして
取引先でのプレゼンというパフォーマンスの全体の流れをつかみ
そこに気力が流れるようにしておくと
本番になれば気力を引き絞れば
あらかじめ作っておいた通路に一気に気力が流れるのです

こういう通路を作らないまま本番で気力を引き絞っても空回りするのです

気を蓄える

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ここがないがしろにされたまま気合を入れろと言ってもすぐに「気」がなくなるのです

だからとても大事。

リラクゼーション|自分の内側を整える

まず心を整える必要があります。混乱した心には何も入ってきません。
自分と向き合うことで
過去の失敗や 不安や心配 自信喪失などのネガティブ感情を消すことが可能になります

リラクゼーションには瞑想、マインドフルネスが効果的です

ひたすらアイロンをかけたり皿洗いをすることもマインドフルネスになりますし

コーヒーを豆から挽いて作ったり

プラモデルを組み立てる 読書 日記を書く

などもマインドフルネスであり

散歩、ジョギングもそうですね

人間の生理の仕組みを利用した「自律訓練法」なども

マスターすれば強力なマインドフルネスであり

自己向上感が増し 慢性的なストレスが解消します

いくつか心を静める技法をご紹介しますね

【体験から語る自律訓練法】ストレスを解消して自律神経を整えるために|自律訓練法の仕組みと効果を全部解説

アルファ波とは何か?効果とコントロール方法|瞑想にもマインドフルネスにも登場する癒しの根源

【瞑想で心の回復】イメージを使って瞑想すると効果が倍加する|ヨガの瞑想教本を簡単解説

自分の外側から「気」を取り組む

さて自分の内側を整えると同時に
外からどんどん気力を吸収するようにしましょう

山歩きをして森林のトンネルを歩いたり雄大な山々の眺望を眺めたり

海にいって ひたすら波の寄せては返すさまを眺めたり

水平線を眺めたりすると

人間の心は癒されます。これはリラクゼーションにもそのまま使えますね

あるいは本や漫画を読んで感動したり 映画を見て感動したり

セミナーで人の講演を聴いたり 友達とおしゃべりしたり

とにかく自分の周囲から気力をもらい

「気力」という燃料を入れ続けることです

こうしたことを スポーツ指導者などは積極的に選手に伝えるべきでしょうね

気を蓄えるからこそ練習や試合で気を放つことができるのです

気の補充がなければあっけなく負けてしまいますね

ただし原料のままでは気分がよくなるだけですから
気力を練ることによって 使える気力に変えていくのです

まとめ

気力の使い方についてまとめてみます

「気を蓄える」

というのは、外界からのパワーをもらっていくということです。

自然に触れたり、本や映画で感動したり、友人と遊んだり、多くの人から応援を受けたり、

そういうパワーを内部に蓄えていきます

「気を練る」

は蓄えてパワーを現実のテーマにどう応用して使いこなすかという計画であり思案であり想像です。

そして

「気を締める」

は、そうやって現実に応用可能となったエネルギーを舞台で一気に吐き出すということになります。

普段、わたしたちは気を締めて放出することばかり
考えていますが
放出できるように練られた気力がないと 
放出できませんし
練るための原料となる気力を取り入れてないと
そもそも何もできません

意識的に「気力」のコントロールを続けていくと

今自分にとって必要なことはなにか?

はっきりと見えてくるのです。

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