【ストレスに苦しむ理由】最高のストレス対策はこれだ!|自律訓練法でストレス反応そのものを変える
大きな失敗をしたり 困難な状況に陥ったりしたときは
頭が真っ白になったり 心臓の鼓動が早くなったりします
そうなると 頭では落ち着きたいと思っても体がいうことをききません
でも そもそもなぜ強いストレス下ではそんな反応になるのでしょうか?
また それはうまく改善できないものでしょうか?
今回はそんなことを考えていきます
パニック反応は原始時代にはとても合理的な反応だった
現代生活では心も体も疲れ切ってしまうストレス反応は
原始時代にはとても合理的なものでした
どういうことかというと、
原始の時代、人間にとっての最大の危険は自分より強い動物との遭遇でした。
たとえば
ばったりと サーベルタイガーに出会ったとします
この場合生き残る方法としては
走って逃げるか、戦うか
それしかありません
で
そのとき体の内部ではこんなことが起こるのです
サーベルタイガーという危険を察知した脳は
間脳の視床下部の自律神経の束に信号を送ります。
そこからの指令でこうなります。
- 戦ったり逃げたりするために血や酸素が手足に集中して行く
- そのために心臓の鼓動は速くなり当然血圧も上がる
- 顔面にも血が行かず頭にも行かず 顔面蒼白で頭が真っ白という状態になる
- そして内臓や脳の考える機能は不要ですから、内臓や脳のメンテなどそのときにはなおざりにされます。
- ひたすらアドレナリンを上げて戦うのみの状態になります。
こんな風に手足の筋肉を一気に最高の状態にすることが最良の反応でした
しかし現代生活ではこういう反応をパニックといいます
確かに原始の時代には
サーベルタイガーに出会ったときにはこれが一番合理的な問題解決法だったのです
でも
現代社会では この反応は全然合理的ではありませんね。
現代の危機への対応は手足の筋肉ではなくて
冷静沈着に働く知性だからです
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現代生活のもしもの時!に必要な心身の反応とは?
このように 現代生活に必要とされる本当の危機対応法は
自律訓練法瞑想のときの体の状態そのものです
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現代では危険を解決するのは手足の筋肉ではなくて大脳
大脳が一番稼働しやすいようになればいいのです
もう一度
現代生活からのストレスに対して 望ましい反応をまとめます
①血が大脳や内臓に行く
②心臓の鼓動が静かで呼吸も大きく深い
③頭に血が行くので冷静に物事を考えて対策を練る
困難な状況になればなるほど
ますます気持ちが落ち着いて集中力が増し頭が働くようになること
これこそ現代のストレス反応であるべきです
人類はあと5万年もすると進化して こんな反応をするようになるんじゃないか?
でも今は 自力でそうならなくてはならないのですね
瞑想状態こそ心身の理想形
これは瞑想状態とも言えます
自律訓練法などで深い瞑想状態に入ると
心が落ち着き内的集中が深まります
そして脳がフル回転できるようになります
最適なストレス反応の準備ができるのです
つまり
現代では まだ進化の準備段階で 身体が自然に最適な反応をしないから
瞑想や自律訓練法によって自分で最適化するというわけです
最適な心身の状態は瞑想状態と同じである!
だからこそ瞑想は人間の生活にとても有効なのです
そして本当はこうであるべきなのに、
わたしたちはいまだにサーベルタイガーにばったり出くわしたときの反応を続けており、
そのため苦しむのです。
アメリカの「EQ」の著者ダニエル・ゴールマンはこれを氷河期モードの反応と呼びました。
【自己変革】仕事に追い込まれた人に知ってほしいパニックの元々の原因と解決方法https://mentor-999.com/gensi-mode
まとめ
困った時 失敗した時 大きなストレスがかかってくるものです
でも実はそのストレス反応は 人間が原始の時代
突然猛獣に遭遇したときには一番合理的で役に立つ当たり前の反応だったのです
しかし現代生活ではそれはいざという時の対応を邪魔するものになってしまいました
現代の危機には手足の筋肉は無用の長物とさえ言えます
ひたすら頭の冷静さと穏やかさが必要です
そのために深く安定した呼吸、的確な心拍数と血圧が必要です
無心 無になる 明鏡止水 ゾーンに入る
などの言葉が唱えられて来たのはこうした理由からなのです
自律神経の束は間脳の視床下部にあります
大脳のネガティブ情報⇒視床下部⇒全身へ
となるのですが
自律訓練法をしていると間脳の周りにバリヤーができていきます
そして毎日必ず大脳から間脳が切り離されて最新再生されるようになります
そうなると自律神経も正常に心身を動かすようになるのです
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