【脳科学で徹底解明】自律訓練法の効果を脳から考える|自律神経を整える最強メソッド

2024年5月7日

自律訓練法をご存知でしょうか?
全身がポカポカ温かくなっていき
まるで自分のからだが優しい存在に包まれているような感覚になります
身体が果てしなく消えてゆき 意識だけがプカプカ浮かんでいるかのような気持ちのよさ。 
その状態にあるときは怒りもなく 焦りもない
睡眠よりも深い休息に入っていながら意識はある。
怒りはあるはずなのに感じない
自律訓練法をマスターすると心身がそんな状態に変化するのですが
今回はその理由を自律神経との関係からご説明します

自律神経を整えるための最強の方法|自律訓練法の成り立ち

自律訓練法は今から約100年前にドイツのシュルツ博士が編み出したものです
言葉の暗示で体を温かくさせて自律性状態に入る手法です

詳しくはこちらの記事をご覧ください

【体験談で伝える自律訓練法】ストレスを解消して自律神経を整えるために|自律訓練法の仕組みと効果を全部解説

100年ほど前の話です

医師たちは心身症の治療のために深い暗示を与えることが有効だとわかってきました

「もう大丈夫」「心配ない」と患者の心に暗示をかけるために

医師たちは患者に催眠術をかけていました

ところがやがて 暗示の言葉を与えなくても

催眠術にかかることだけで 治癒するとわかったのです

しかし医師が毎日患者を巡回して催眠術をかけるというのはあまりに煩雑で非現実的でした

そこで催眠術にかかったときの体の状態を 患者たちに聞き取りをしたのがシュルツ博士です

その結果 催眠術中には

手足が温かくなり お腹が温かくなり

額が涼しくなり 呼吸が深くて楽になる ということが

わかったのです 

そしてシュルツ博士は 自力でそんな状態になるための手順まとめたのですが

その手順こそが「自律訓練法」なのです

そしてこれは自律神経を癒す方法でもありました

自律訓練法の一般的な効果

自律訓練法の効果

自律訓練法を毎日やるといろんな体の不調までもが治ったりします。

イライラがなくなり 緊張がやわらぎ

自己肯定感が増し 精神的苦痛も薄くなり

静かな深い集中を得られますので

心身症ではない一般の人にとってもとても役立つメソッドです

自律神経は何か特定の症状やテーマに役立つのではなく

自律神経が関係するすべてをもとから癒し変えるのです

 自律訓練法の効果の仕組みを脳モデルで考える|視床下部を癒す仕組みと効果

下図は筆者の書いた一般的な脳モデルの絵です

視床下部は間脳にある

思考をつかさどる大脳が

生命維持をつかさどる脳幹部を覆っていますね

そして間脳の中に全身の自律神経の束があります

このように

自律神経の束 < 間脳 < 大脳

の順番でおおわれていることが

私たちの人間のストレス状態を作る原因でもあるのです

間脳がポイントです

「自律神経」の中枢は間脳の中の視床下部(上図の緑部分)にあります

全身をくまなく張り巡らしている自律神経が収束する元締めの場所です

なので

自律神経は間脳がコントロールしているとも言えますね

さらに間脳は名前の通り

生命維持に直接かかわる脳幹部と 知性を司る大脳の間にあって 

両者のやりとりを取り持っているのです

そして大脳は生命の維持と安全のため

先を心配する傾向が強く 大脳が未来を心配するとき

その思考内容は脳幹部に来ると

不安や失望やドキドキ感となって ネガティブな感情を無数に生むことになります

その結果として

間脳はいわば大脳から痛めつけられているのです

一番大事なこと

大脳が無数の心配・後悔などのネガティブ情報を間脳に送ると

間脳はそれらを生命の危険と解釈して 命が危険にさらされているという情報を

間脳の自律神経の束から全身へ送ってしまうのです

つまりストレスによる体調不良は

大脳が間脳を痛めつけその情報が自律神経を通して全身に運ばれる結果なのです

間脳から全身へは大きなルートが2つありますから

1.間脳→視床下部→自律神経→全身が不調
2.間脳→延髄→脊髄→全身が不調

間脳経由で二重に全身が不調になるわけです

そして間脳はこうしたキーの位置にいることから

全身の免疫系のホメオスタシスの維持にも深く関与してますので

傷んで来るとそうしたところにも悪影響がでます

「脳幹部癒し法」が自律訓練法のもうひとつの呼び名です

脳幹部を癒す自律訓練法

自律訓練法はこの負の連鎖を断ち切るメソッドです。

現代生活では非常に長い時間 脳幹部がストレスを受け続けます

そして自律神経を介してそのストレスは全身に運ばれます

結果として体の一番弱いところに何らかの症状が出たりします

原因不明の胃痛とか

原因不明の動悸とか

原因不明の自律神経失調症とか

原因不明のうつ症状とか

になっていくわけです

自律神経がシャワーを浴びる時間を作る

そこで間脳に休息を与えないといけません
毎日間脳が大脳から離れてシャワーを浴びると申しましょうか?

自律訓練法により脳幹部を意図的に効果的に休ませることができます 

自律訓練法により いつでも脳幹部を落ち着かせ

大脳からの膨大なストレス情報から脳幹部を守るかのような作用が起こると言えます。 

意識の奥深く、脳幹部全体のリラックス法とも言えます。

そしてリラックスして落ち着きを取り戻した脳幹部は
大脳に向かって今度は肯定的な信号を発進するようになります

生命本来の機能はポジティブで自己肯定感にあふれているので、

休息した間脳はポジティブの権化です

本来の脳は生命維持装置なのでデフォルト状態ではポジティブ一色です

大脳がネガティブに物事をとらえるのはいつも危機があると考えるほうが生存の確率が高いからです

なのステレオタイプ的に言えばこうなります

脳幹部(潜在意識)←ポジティブ

大脳(顕在意識)←ネガティブ

*あくまでわかりやすいモデルとしての考え方です

だから大脳からの情報をシャットアウトすれば人間は自動的にポジティブ反応をするのです

そしてそうなると今度は

その生命本来のエネルギーが大脳に逆流して来るのですね

ネガティブスパイラルだった大脳と間脳が

ポジティブスパイラルにさえ変化できるのです

しかもこれは

本人の意思の努力なしにいつのまにか心が元気になっていくのです。

自律訓練法で日々 間脳を大脳からシャットアウトする習慣を作れば

そうなっていくのです

間脳(脳幹部)リラックスにより意識下にまで及ぶ落ち着き・平和がもたらされ、
意識下から強い自己肯定感が発信される作用が起きると言えるでしょう。 

まとめ

自律訓練法を完全にマスターすると
私たちは日常生活の中で必要に応じていつでも自律状態に入れるようになります。 

マスター後は立ったままでも自律性状態に入れます。 

自律訓練は脳幹部に作用するので自然治癒力が増します。

現代生活は非常に長い時間脳幹部がストレスを受け続けるのですが、

自律訓練法により脳幹部を意図的に効果的に休ませることができると

毎日、体の奥底で再生の儀式をしているようなものです。