リグヴェーダ×瞑想:古代マントラが秘める、潜在意識を操る驚くべき力
イントロダクション
「潜在意識」という言葉は、20世紀以降に生まれた概念です。
けれど人類は、それよりはるか以前から、
**自分の内側にある“見えない力”**と向き合ってきました。
古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』には、
現代的な意味で「潜在意識」という言葉こそ登場しません。
しかしそこに記された祈りやマントラを読むと、
まるで心の深層に働きかける方法を語っているかのように感じられます。
このリグ・ヴェーダの言葉を、
私はとても意外なかたちで知りました。それは
アメリカのSFドラマ『GALACTICA/ギャラクティカ』
その主題歌の冒頭に流れるのが、
実はリグ・ヴェーダのマントラなのです。
古代の祈りが、現代的な旋律に乗って歌われる――
その美しさと不思議さは、強く印象に残ります。
なぜ数千年前の言葉が、
現代人の心にも深く響くのでしょうか。
そこには、時代や文化を超えて共通する
「心の使い方」の本質があるのかもしれません。
この記事では、
リグ・ヴェーダのマントラに込められた意味を手がかりに、
潜在意識と瞑想、そしてセルフコーチングとの共通点について、
できるだけわかりやすく紐解いていきます。古代の祈りは、
今を生きる私たちの心にも、
静かに、しかし確かに働きかけているのです。
<辻冬馬>
リグヴェーダ 『リグ・ヴェーダ』(梵: ऋग्वेद、ṛgveda、英: Rigveda)は、古代インドの聖典であるヴェーダの1つ。サンスクリットの古形にあたるヴェーダ語で書かれている。全10巻で、1028篇の讃歌(うち11篇は補遺)からなる。 Wikipediaより
目次
アメリカのSFドラマ『GALACTICA/ギャラクティカ』の簡単な紹介

舞台はどこか遠い宇宙
そこで人間が文明を築いて栄えていたのですが
ある時ロボットの反乱によりほぼ全滅
その時 宇宙空間にいた 少数の宇宙船だけが助かります
宇宙船内にいた併せて数万人の人間たちが
人類を滅ぼしたロボットの追跡を逃れつつ
新たな星を求めて旅をする物語です
冒頭にリグヴェーダの詩が歌われるのは
この物語の主人公は実は
人間の知恵と勇気だと言えるからです
知恵と勇気が必要な宇宙の旅
私たちの人生も 必要なのは知恵と勇気です
「正しい思考力」と「心の姿勢」を得たいと祈るリグ・ヴェーダの言葉

それでは その歌詞の マントラのご紹介です
番組内の冒頭の歌はサンスクリット語のまま歌われ
そのあと英語で普通の歌が続きます
Om bhūr bhuvah
svah tat savitur varēnyam
bhargō dēvasya dhīmahi
dhiyō yō nah pracōdayāt
オーム ブール ブワッ
スヴァハ タット サヴィトゥル ヴァレーンニャム
バルゴー デーヴァッスヤ ディーマヒ
ディヨー ヨー ナッ プラチョーダヤート
死すべき者、不死なる者、神なる者の上に平和あれ
わが瞑想は太陽神の最も輝ける光のため
われらが知の力、神が掻き立て給わんことを
(かくして、正しき時に正しきおこないをなす霊感を授からんことを)
(『リグ・ヴェーダ』-3.62、ガーヤトリーマントラ。訳:浜田吾愛)
この歌は 以前はYouTubeで聴けました
【 GALACTICA/ギャラクティカ 主題歌 リグヴェーダ 】
などで検索してみたらどうかと・・・出だしのこの歌詞の部分はほんとにいいですよ
マントラと潜在意識の関係を考える|古代インドのセルフコーチング

私がこの誦句が好きなのは
神様助けてくださいとは言わずに
必要なときにちゃんとした思考力を与えてください
と
歌っているからです。
思考力さえもらえば あとは自力で 道は切り開けるということですね
宇宙でのロボットとの過酷な戦いのさなか
神様 私を助けてくださいと言わずに
神様 私たちがちゃんと活動できるように思考を掻き立ててください
そして やるべきときにやるべきことをできるようにさせてください
こういうのですね
神様を潜在意識と呼びかえれば 現代科学や心理学が推察している脳の仕組み通りです
私の潜在意識よ 必要な時に 私がちゃんと活動できるように
私の思考を掻き立ててください
そしてやるべき時にやるべきことができるように支えてください
これはつまり
潜在意識の存在を確信して 自意識をいつでも助けてくれるように脳をセッティングする技です
コーチングの理念とも一致するマントラです

コーチングもまた コーチがクライアントさんを助けるわけではありません
上図で言えば未来図の絵を描くのはあくまでクライアントさんです。
なので
クライアントさんはコーチの知恵をもらうのではなく
コーチによって自分の知恵が喚起されるのです
この点で考えると
先のリグヴェーダの言葉の
われらが知の力、神が掻き立て給わんことを
(かくして、正しき時に正しきおこないをなす霊感を授からんことを)
というのは
完全にコーチングにおけるコーチとクライアントの関係を歌っているのです
ちょっとこじつけと思うかもしれませんが
私はほんとうにそう思っているので
この歌は自分のアファーメーションのひとつとなっています

















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