【潜在意識の思考を知る】質問を隠したままで答える方法|イメスト実例紹介②
イメージストリーミングという心理学のメソッドは1970年代にアメリカで生まれました。
いろんなやり方があってその中のひとつに「隠された質問法」があります。
これは驚くほど的確に今の自分の課題が浮き彫りになり、解決策も見えてきます
ひとことで言うと潜在意識の考えをダイレクトに聞き取る方法ですが、
具体的にどんな風にワークをするのか?ご紹介します。
目次
隠された質問法にはどんな意味があるの?
イメージストリーミングの応用技法のひとつ「隠された質問メソッド」についてのお話です。
ズバリ言うとこれは自分ひとりで占いをするようなものです。
慣れてきて使いこなせるようになったら
自分だけの顧問、お告げ、天使、補佐官がいるようなものなのです
元々は イメージストリーミングの練習のための技法でした
見えて来るイメージを見る練習をするときに どうしても自分の意識が操作してしまう
そんな時に絶対に意識の操作を受けない方法として開発されたのです
隠れた質問法のやり方|質問カードを用意する
質問を自分で紙に書いて用意しておきます。
最低でも5つ。3つくらいだとどれに何を書いたか覚えていてうやはり編集してしまいます
市販のカードでも
ただの紙でも同じもので同じ大きさならなんでもかまいません。
紙によって質問がわからければいいです。
たとえば質問を書いたカードを5枚用意します。
質問の内容、テーマは次の①~⑤です。
①お金
②仕事
③家族
④健康
⑤心の平安
これをトランプのように重ねて
どれがどれかわからなくなるようにシャッフルして
一枚を取り出します
選んだ質問を隠したままイメージを3つ言う
そしてその1枚を
手をあてたり、額にあてるなど
ちょっと儀式みたいなことをなんでもいいからやって、
そして見えて来るイメージを3つ言います。
たとえばこんな感じです。これは過去に私が行った実例です。
①雲海の広がりを見ています。暗い。しかし、日の出を迎える。雲の上に赤い光線が広がり、夜明けを感じる
②みつばちはっちという漫画が出て来た。はっちが寂し気に楽し気に飛ぶ。やがてはっちの飛んでる下にたくさんの薄いピンクの花があり、そのピンクのヴェールを新幹線の形をした光が突き抜けて来る
③クマが魚をとって誰かに届けに行こうとしている。月の輪熊だ。熊は嬉しそうに急いて魚を抱えて走るが、ふと川を見ると、川の中にオフィリア姫の死体をみる
3種類のイメージを語ると
忘れてしまうものなので録音しておきます。
そして3つのイメージを録音し終わったら
ここではじめてカードの質問を見ます
このときは
「心の平安」でした。
ということで上の3つのイメージはみな
「心の平安」についてのイメージということになります。
「心の平安」に対する3つのイメージを解釈する
暗い。しかし、日の出を迎える。雲の上に赤い光線が広がり、夜明けを感じる
はっちが寂し気に楽し気に飛ぶ。やがてはっちの飛んでる下にたくさんの薄いピンクの花があり、そのピンクのヴェールを新幹線の形をした光が突き抜けて来る
①と②の赤部分だけで考えると、答えは光がやってくる、でしょうね
熊は嬉しそうに急いて魚を抱えて走るが、ふと川を見ると、川の中にオフィリア姫の死体をみる
この③は解釈が難しい。
私にとってのオフィリア姫の映像というのは、ランボーの詩であるオフィーリア姫が好きなことから来ています。ふと川をみたとき川にはオフィリアがいる。
またこの熊のモチーフは昔の本で
春になって熊が冬眠から覚める場面から来ています。
(*このようにイメージストリーミングは極めて個人的なものです)
すると水しぶきや春の光、などを示しているようにも見えるので全体的にも光か?
と思えてきます
そもそも月の輪熊という名称の中に
月の輪という光を示す言葉が入っているのでやはり光を示す言葉のようにも見える
そしてオフィリアの死はハムレット全体に感じる月の夜のイメージのシンボルにも見えます
そこで考えると
夜明けと昼間と夜の それぞれの光を示している!!
つまり心の平安とはその時々にあった光を感じることにある
イメージの解釈に迷ったら
イメージの根源は極めて個人的な体験や感じ方があるので
本人でないとわからない部分もあるのですが
個人的なイメージのさらに奥には人間の脳がもつ本能的な根源があるようです
だから光が必要という結論は人類共通のもので
その示し方が個人的なものである という形になります
今回のように少し迷うときは一番いいのはそれについてのイメージストリーミングをするのです。
テーマは
「このイメージストリーミングの解釈は?」
です。
隠された質問法を毎朝つづけたクライアントさんの話
この隠された質問法を実践的に利用している実例の紹介です
隠された質問法を毎朝、出勤前にされてる30代の女性のクライアントさんがいます。
彼女はジェームズスキナーのファンで、その著書「成功への9つのステップ」の中にある、24項目の質問に番号を振って、その番号をカードに書き込み、シャフルして取り出したカードで3つのイメージを見ています。
実はこのやり方はぼくがやっていたものです。同じくスキナーファンだった彼女に伝えたところ、僕以上に熱心に実行されたのです。
ある日の彼女見たイメージです
ある日彼女はカードを取り出しこんなイメージを見ました
①後ろ姿のうさぎが見えて来る。夜。月は満月。すすきの道の真ん中にホワンとたっているうさぎの後ろ姿。いつまでも満月を見ている
②日の当たる湿原の草に鍵がつるされている。そこに鳥が来て止まる。木の枝ではなく草に止まる。鍵は草にしっかりぶら下がっている。
③不動産会社勤務時代に案内したことのある、戸建てに家が見えて来る。福岡市の東区の海際と糸島半島の海際の戸建ての家。午前の光の中を案内した。
以上が見えてきた3つのイメージです
解釈:カードの質問内容
彼女が選んだカードに書かれていたスキナーさんの質問は
「今何に感謝すべきだろうか?」
でした。
つまり
この3つのイメージは「今何に感謝すべきだろうか?」の答えなのです。
質問がわかったので改めて解釈
共通のテーマを発見すべく解釈していきます。
①後ろ姿のうさぎが見えて来る。夜。月は満月。すすきの道の真ん中にホワンとたっているうさぎの後ろ姿。いつまでも満月を見ている
②夜が明けて、日の当たる湿原の草に鍵がつるされている。そこに鳥が来て止まる。木の枝ではなく草に止まる。鍵は草にしっかりぶら下がっている。
③不動産会社勤務時代に案内したことのある、戸建ての家が見えて来る。あれは朝だった。福岡市の東区の海際と糸島半島の海際の戸建ての家。何となく印象に残る景色だった。
朝の案内の記憶、不動産の案内には鍵が必要ですが湿原の草に鍵がぶら下がって用意されています。
朝のガイドというビジョンかもしれません。
別の意味で「物事の鍵」は草にある、とも読めます。するとその鍵は夜、月とウサギが置いて行ったものではないか。と思えてきます。
「月とウサギの知恵」が鍵となって草にある。
そしたら家を案内できる。
草とはなにか?
まだわからないがそれが一番のポイントかもしれません。
なぜなら家というものを案内できる鍵がそこにあるからだ
いずれにしても朝が鍵になっている
もしかしたらこの質問の習慣そのものが人生を活気づかせる鍵かもしれない
彼女はこのように解釈をしてみました。
まとめ
こんなふうに人間は自分のイメージに
人生の問題、仕事の問題、人間関係の問題など
なにもかも聞けるというのをいつから忘れたのか?
文明の発達とともに脳独自の利用法はすたれていったのだと思います
そして今や秘法のようになってしまい
スピリチュアルな世界の技になっていますが
本当はイメージを取り扱うのは
脳の当たり前の機能の使用法なのです
*この手法の仕組みを潜在意識の観点から説明しています
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