不測の事態に強くなる瞑想|最強の現実対応力を培おう

瞑想の価値は、単なるリラクゼーションやスピリチュアルな探求に留まりません。実は、予測不能な現実を生き抜くための、最強の「心の実力」を鍛える、極めて実践的なトレーニングでもあるのです。

私たちは仕事や人生の重要な局面で、「何か重大なことを見落としているのではないか?」という“予期不安”に囚われ、心が動けなくなることがあります。この動画では、その不安の正体を解き明かし、具体的な思考法とワークで、その呪縛を解く方法を解説します。

ミスを恐れるのではなく、「見つかったらラッキー」と捉え直す発想の転換。そして、最悪の事態を想定しても「すべて対処可能」だと気づくためのワーク。ゴルフのミスショット後のリカバリーのように、本当に問われるのは完璧さではなく、起きてしまった出来事への「対応力」です。

この動画は、瞑想を通じてその究極の対応力を鍛え、どんな未来も軽やかに、自信を持って迎えるための「心の鍛錬法」をお伝えします。

動画台本|「出来事対応力」が人生を軽やかにする

今回は瞑想の思わぬ副産物についてお話します

普通瞑想と言えば深いリラクゼーション 精神の向上、変性意識状態や悟りへの入口 

 といったスピリチュアルなものと捉えられがちです

でも瞑想は 実は現実を生きるために とても役立ちます

瞑想を続けると これからご紹介する 「出来事対応力」 が  劇的に向上するのです

仕事でもプライベートでも何かをやろうとしたときにこんな経験はありませんか?


「すでに準備万端、工程も頭にある、でも“何か見落としてるかも”って不安が湧いてくる」

こんな風に、自分の中に心配性プログラムが発動することはありませんか?

ちゃんとやったから頭では「大丈夫」って理解してても、感覚がザワザワする。
これは多くの人が持つ “予期不安” に近いもので、

自分が準備してこれからやろうとしていることの中に

「重大な欠陥が潜んでいるかもしれない恐怖」を感じているわけです

今回はこの心配性プログラムが動き出したとき

どうやって気分を切り替え落ち着きを取り戻すかを考えていきます

🔹カラッと解消するアプローチ

1. 「見落としを歓迎する」発想に切り替える

  • 「事前準備の最中に もし欠陥が見つかったら、それは“事前に改善できるラッキー”」って位置づける。
  • “ミスがあるかも”を恐れるより、“見つかったらありがたい”にすることで、心の緊張をほどけるよ。

2. 「最悪シナリオ即答ワーク」

  • 「仮に見落としがあったら、どうする?」を即答で一言書く。
     → 例:「再計算する」「現地でもう一度確認する」「追加資料を送ればいい」
  • 気がかりなことを全部書き出して 即答ひとこと を書いていくと

「実は全部対処できる」ことが視覚化され、不安が少なくなる。

たとえば仕事で 何かの調査に現地に出向くとします

そのときこんな風に心配プログラムが動いたら こんな風に心の中で即答します 

①図面を持って来るのを忘れた? → 「後で送ればいい」「現地で確認すればいい」

  • ②事前調査であそこを見落としていた? → 「追加調査すればいい」
  • ③調査後のレポート提出後に抜けていたことがある? → 「修正版を出せばいい」

こうして一個ずつ即答してみると――
👉 実は全部「修正可能」「リカバリー可能」な範囲に収まってる。
👉 つまり“致命的な欠陥”は存在しない。

ことに気づくものです

人間の脳内の 心配性プログラムは「取り返しのつかない穴」を恐れてるんだけど、ほとんどの場合

現実には「取り返しがつく調整」しか起こらないんだよね。

3. 身体を使ったリセット

  • いよいよそのことを行う前に 1〜2分、掌を重ねて目を閉じ「呼吸と手の温かさ」に集中。
  • “あ、心配性プログラムが回ってるな”と気づくだけでも 客観的慣れて楽になる。
  • 日々の瞑想によってこの切替の達人になれる
  • 瞑想によって最悪シナリオ即答ワークもスムーズに行うことができます

🔹心配性プログラムの正体とは

「重大な見落としで破綻するかも」という妄想シナリオです

 でも多くに人には「万全の準備+豊富な経験+即応力」が すでにあるから、最悪シナリオの通りにはならない。 むしろその心配性のおかげで「準備がより万端」になるし 準備をすることが楽しくさえなります

🔹カラッと解消のための一言アファメーション

なにかをやる前にこう唱えてみる

「見落としがあっても直せる。むしろ直せるからこそ信頼される」

これをゴルフというスポーツを例に考えてみましょう

あなたの人生にも ゴルフのように 時々必ずミスショットが起こるでしょう

どんなに最新の注意を払っていてもいろんな要素が複雑に絡み合う現実には

ミスショットのような状況は起きてしまうものなのです

しかし いや そしてというべきでしょうか

ミスショットのあとの リカバリーショットのうまさこそが 人生を決めるのです

併せて その時のメンタル調整力こそが一流と2流を分けるポイントと言えるのです

つまり一番大事なことは 起きてしまったことへ どんな気持ちでどう対応するかなのです

このことを整理してましょう

  • 時々必ずミスショットは起こる → 完璧なんてあり得ない
  • OBだってある → 想定外のトラブルは避けられない
  • でもホールは切り替わる → 新しい局面は必ずやってくる
  • ミスホールでこそ“リカバリー力+メンタル調整力”が問われる
     → これが一流と二流の差

 荀子の言葉にこういうのがあります

「それ学は通の為に非ざるなり、禍福終始を知って惑わざるが為なり」 

現代風に言えば

スキルやノウハウを学ぶことが最重要ではない
人生でどんなことがあっても平常心でいられることを学ぶべきだ

ということです

ここまでのことを全部整理してみましょう

  • 常にその時その時、ちゃんと準備する
  • やってみなければわからないことは、やってから対応すると割り切る
  • 未来に完全を求めるのは幻想、不可能
  • 不測の自体への対応力こそが本当の実力

ミスしないようにプレーすることはもちろん大事

そのために準備や練習も もちろん大事

でもそれでも ミスや不測の事態は起こるのだと割り切ること

そしてミスショットのあとの 

メンタルコントロールとリカバリーショットが一番大事

つまり究極の姿勢として

👉不測の自体は 起こってから対応すればいい。
👉 対応できるように自分を鍛えること 

最後にもう一つ事例を。

流れに流され、流れを制す。

という水泳の遠泳技法の言葉があります

海を泳いでいると必ず潮の流れに流される時があります

ここで大事なのは潮に流されることは必ず起こるということ。

そして流されながら も泳いでさえいれば溺れることはない

流されながら どうするか 流れの中で最適解を見つけていくのです

「出来事対応力」こそが 予測不能の明日を

自信をもって迎えるための 切り札なのです