企業研修としての❛コーチング❜の効果を考える|担当者が依頼したくなる理由

2021年12月27日

企業にとってコーチング研修とはどんな位置づけになるのでしょうか?

それは「7つの習慣」の中でコヴィー博士が唱えた

物事の4つのカテゴリーのうち「重要で緊急でないもの」に入ります。

逆に「重要で緊急な企業研修」には

落ちた売り上げを伸ばすための営業研修や

作業効率を押し上げるためのExcel有効利用研修などが考えられます

どんな企業研修を依頼するかは会社ごとの状況次第ですが

コーチング研修というのは

プロ野球でいえばFAやトレードで即戦力の選手を獲得するのではなく

有望な高卒ルーキーをドラフトで獲得し二軍でじっくり育てるようなものです

コーチング研修は

それをやらなくてもとりあえず今月の売り上げには影響がありません

しかしながら

今こつこつとと取り組めば半年1年後、将来的には確実に会社に大きな成果を呼ぶ

そういうものだと思っています

私の企業研修体験談

私は生保時代の20年、膨大な数の企業研修を受けました。

会社には社外講師もたくさん来ていてメニューも様々でした

コーチングもありましたし

対人コミュニケーションスキルや心理面向上スキル、セールススキル、マネジメントスキルなど

それこそ星の数ほどありました。

通信教育も昇進の必須要件になっていて管理者コースであるとかいろいろ

いつも勉強していました。

会社指定の研修会社の研修を社外に受けに行ったこともあります。

自分自身も仕事で研修をすることもたくさんあって、

若いころは教育担当という職務で 一年間文字通り「先生」をやっていたこともありました。

そんな研修の体験から今回は企業における「コーチング」について思うところをお話してみたいと思います。

そもそも企業研修には効果がない?

企業研修は受けたのはいいけど効果は少ないという声も・・・・・・

企業研修は受けた直後はいいけど、

1週間で内容を忘れ

一か月経つと研修に行ったこと自体を忘れる

とよく言われます

かつて日本経済新聞などにもしょっちゅう広告が掲載された

地獄の特訓、という超絶な研修が流行ったこともありました

あれに参加した企業の人から話をきいたことがありますが

1カ月で効果は完全になくなると言ってました

では企業研修には効果がないのか?と言えば

やはり企業研修には効果はあるんです

そもそも研修内容に先んじて

会社が社員のために研修を用意しているという経営姿勢そのものが

社員にいい影響を及ぼすのですね 企業風土って大事です

私も無数の企業研修を受けてきましたが

コーチングスキルはまさに企業を研修をきっかけとして勉強しました

その後の部下との面談は基本的にすべてコーチング手法を使っていましたから

計算してみると1万時間くらいになります

部下との対話はコーチングを知ってると知ってないでがらりと変わります

また

管理者コースの通信教育で学んだことも現在でも思考のベースに残っています

なので企業研修というのは社員をがらりと変えることはなくても

じわじわと変えることはあるのですね

企業としては社員に

なんとかして生産性の高いビジネスマンになってもらって

生き生きとした社風にしたいわけなので

コーチング研修も含めて企業研修は貴重な場として残っていくでしょう

パーソナルコーチングに限って言えば職場では不可能です

さすがにパーソナルコーチングは職場では困難ですね

こういってしまってはもともこもありませんが(笑)

少なくともパーソナルコーチングは職場の上司や先輩がすることは不可能です

理由は簡単。

その場合、転職や上司や先輩への悩みが話題にできないからです

上司が部下にパーソナルコーチングをすることは、原理からいって不可能なんですね

でもコーチングを企業研修に取り入れている企業もたくさんあります。

私にも 研修でコーチングを教えてほしいと

知人の会社からオファーが来たこともあります

でも前述の理由からこれまでは企業研修には一切タッチしませんでした。

ただ考えてみると

生保の優秀なセールスマンなどはお客様と対話するのに まさにコーチングをやっています

生保セールスの対人コミュニケーションのスキルはみなコーチングスキルといってもいいくらいです

ということは

どの業界でもその業界特有の状況打開のためのコミュニケーションスキルを教えるのは

可能だと思ったんですね

ここで大事なのはコーチングは業務の問題解決法を具体的に教えるものではなくて

問題解決を自分で考えるサポートをするスキルだということです

職場のコーチングの問題点

パーソナルなコーチングではなくて目的特化型のコーチングは職場でもできます

コーチングはその人にとって重要なもの、大切なものを

対話とコーチングの質問によって 

じわあ~っと、

あるときはハッと、

気づかせて行動への強いモチベーションを産み出すものです

なので重要事項の発見とそれにそった行動、が起こります

これだけで見ると

職場で上司や先輩がじっくり部下や後輩の話を聴いてやれば

簡単にできる どうせときどき1対1で話し合ってるのだし、

なんなら飲みに行って本音を聞いてやろう!

そう思う人もたくさんいます

企業研修でコーチングを教えるのが難しいのは

まさにほとんどの人がそんな風に考えるからです

研修を発案した経営者や人事担当者の重いとは裏腹に

受講する社員の人は偏見で待ち構えるものです

(コーチングに限らずすべての研修に言えますね)

もうひとつ職場のコーチングが難しいのは

コーチングは緊急性には対応しないことがあります

締め切りまであと5日だ、どうするんだ?

というときに

君の将来の仕事の目標はなんだったかな?

今そのためにどんなことに気をつけてるかな?

などと話す人はいないでしょう。

仕事には緊急なことと重要なことがあります

でもコーチングはそのうちの重要なことにシフトして行われるわけです

次に

・コーチングはお酒飲みに行くのと同じこと

・コーチングは緊急性がない

この2つについてお話していきますね

企業内コーチング|本音を聞くならお酒を飲みに行こう

コーチングは上司が部下の本音を引き出すスキルではありません!

お酒を飲みに行って愚痴を聞いてやって本音で話し合えばいい

そう考える人はコーチングを知らない人には多いものです

でも社内コーチングとは部下の本音をうまく聞き出すことではなく

未熟ではあっても部下が自分の頭で問題解決を考え

上司の質問でそれがブラッシュアップして

それにそって行動するのを

上司が支えするスキルなのです

研修の風土がない大企業の場合が一番

コーチングなんてどうせ実践では役に立たない

研修を受けるのが時間の無駄だ

そう考えてる人も多いでしょう

そもそも受ける気のない人にどんな研修をやっても効果は限られますから

ほんとは希望者だけにすればいいのですが

そうすると誰も受けないことになりかねない(笑)

企業としては頭の痛いところです

しかし

研修文化が根付いた企業なら

研修は骨休めの意味もあって

割と素直に聴くものです

中小企業であれば

そんなにみんな研修を受けた経験がないから

研修を会社が用意したこと自体が

好感を持たれるかもしれません

コーチングは緊急性はないが重要なもの

本業以外の企業の活動はすべからく緊急ではないけど重要なものです。7つの習慣の中でカテゴライズされた第二領域のことです

企業活動は利益を出さないといけませんね、そして業務には締切が存在します。

いついつまでに絶対にこのレベルまでの業務を終らせないといけない。

仕事の場合こうなります

そういう状況で コーチング的姿勢を職場で維持するのはむずかしい

ともすると

 ・コーチングはこの仕事が落ち着いてからだ

 ・コーチングなんて休日にやれ

 ・コーチングなんて仕事ができるようになってからやれ

 ・忙しいのにコーチングなんてやってられるか

となっていきます

正しい考え方はこうなります

 緊急性の業務には指示命令通り動かなければならないから

 どうすればいいかをコーチング的に聴く余裕はないものです

 でもそこでしっかりと緊急性を理解して進んで指示命令を守って動くような社員は

 普段のコーチングによって育成できるのです

コーチングは企業にとっては緊急ではないけど重要なものになります

上司や先輩のコーチとしての質問によって

自分の頭で主体的に責任をもって考えることができるようになるのです

だから

今日のこの緊急対応事項にコーチングは役に立たないけど

コーチングによって成長した社員は役に立つということですね

企業内コーチングは人を育てる2軍監督のようなもの 

2軍監督と1軍の監督の役割は違いますね

コーチングが効果を発揮するのは

コーチングの機能を社内で認める風土が大事です

ともすると

コーチングなんてやってる暇があったらお客さんに会ってこい

となりがちですが一人でもこんなことをいう上司がいたら

その瞬間部下はコーチングに不信をもつから

たったひとりのたった一言で無駄になるプロジェクトでもあるわけです

なので

実はコーチングが企業で機能するかどうかはトップの強い意志次第なのですね

プロ野球にたとえるとわかりやすいのですが

コーチングはいわば2軍での育成です

一軍の厳しいゲームで通用するためには

2軍でメンタル、フィジカル、スキルを磨く必要がありますね

ビジネスシーンで活躍する社員はそうやって育てられ戦力になるのです

まとめ

本当の意味でコーチング手法が社内で使えたら

その組織は素晴らしい生産性を実現するでしょう

もちろん コーチングをフルスペックで学ぶとなると

10回の実務研修に20時間の教材勉強くらいは必要になるので

企業研修で学べるのはエッセンスとなります

エッセンスに触れることで自分はコーチングスキルを習得したいと

学びを始める人がたくさんでてくれば研修としては成功だと思います

コーチングスキルはコミュニケーションスキルとしては最高だと思いますから

企業研修として導入を検討であればぜひお薦めです

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